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顔認識技術のマーケティング分野での活用方法

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映像分析技術は日々進化しており、映像に映っている人物の顔を活用する「顔認証」という言葉が一般に広く知られるようになりました。「顔認証」のほかにも、「顔認識」や「顔識別」「顔照合」 といった類似の言葉を見かけたり耳にする機会も増えたかと思います。私たちの生活の中で、スマートフォンの認証に顔認証技術が活用されていたり、イベント会場や店舗などでは顔認識技術により入場者数カウントや属性把握などのマーケティング分野で活用されていたりします。
 この記事では人物像・顔の情報を活用した「顔認証ソリューション」と「顔認識ソリューション」の違いや、顔認識技術がマーケティング分野でどのように活用されているのかについて紹介いたします。




顔認証と顔認識の違い

カメラで捉えた映像や画像から“人の顔”を“認識”し、人物像や顔の情報を利用する技術は様々なシステムに活用されています。システムにまつわる「顔〇〇」という言葉は冒頭でも記載した通りいくつかありますが、Google検索で調べた際の検索結果として表示される件数はそれぞれ下記の通りです。※2023年7月10日時点

「顔認証」約5390万
「顔認識」約3760万
「顔検出」約1390万
「顔識別」約921万
「顔照合」約181万

このように「顔認証」という言葉が上記に挙げた中では一番、次いで「顔認識」の順で検索結果に表示される件数が多くなっています。「顔識別」と「顔照合」などは先の二つと比べると桁数が一つ異なるため、よく使用される言葉としては「顔認証」と「顔認識」の二つが多いといえるでしょう。

では、言葉の後ろに「システム」という言葉を付けた、「顔認識システム」と「顔認証システム」というの二つの言葉には一体どのような違いがあるのでしょうか。



顔認識システム

顔認識とは、カメラで捉えた人物の顔を検出し“認識”すること指します。認識した顔から「性別」「年齢」などを識別したり、顔の「位置」や「向き」などを分析することが可能で、主にマーケティングの分野で利用されています。



顔認証システム

顔認識技術によって検出された顔の目・鼻・口・輪郭といったパーツから「特徴量」を解析し、「事前に登録された顔情報と照合する」ことで、その人物が誰であるかを特定する技術を用いたシステムです。主に本人確認などのセキュリティ分野で利用されています。


つまり、顔認識システムの技術を活用し、さらに事前に登録した顔情報と照合する本人確認まで行われるのが顔認証システムということが分かりました。
では顔認識システムや顔認証システムは私たちの日常生活やビジネスの中で実際にどのように活用されているのでしょうか。



顔認識システムの利用シーン

顔認識システムは、カメラで捉えた人物の顔を検出し、年齢や属性などを推定します。また検出し分析したデータは、主に来場者数のカウントや属性把握などマーケティング分野で活用されています。そのため、個人を特定し“認証”する顔認証とは異なり、事前に顔データや画像登録の必要がないのが特徴です。



デジタルサイネージ広告

街中や商業施設などに設置されているデジタルサイネージの広告に顔認識システムが使用されている場合があります。デジタルサイネージを見ている人物の「年齢」「性別」などを推定し、見ている人物の属性に一番効果的な広告を流す、といった効果的なマーケティングが行えます。



イベント会場や店舗など来場者の属性分析

入口にカメラを設置することにより、入退場の人数をカウントします。映像から検出した属性情報やカウント数などをリアルタイムに集計し、時間別の混雑状況の情報発信などが可能になります。 男性・女性の性別や、年齢層も推測することができるため、イベントなどの来場者層を把握し、より効果的なイベントを企画するために役立てることができます。



顔認証システムの利用シーン

顔認証システムは主に、事前に登録した顔情報データとカメラで捉えた人物の顔を照合し、本人確認を行うことを目的としたシステムです。顔情報の管理に伴い顔情報のほか、名前や権限などの登録が必要となります。



なりすまし防止

コンサートやイベントなどのチケットの転売によるなりすましを防止するため、入場時に顔認証による本人確認が行われています。事前に参加者に顔写真を登録してもらいます。当日は会場のカメラに人物が顔をかざすことによって、事前に登録された顔情報と照合し本人確認を行います。



端末ログオン

パソコンやスマートフォンなどのログオンにも顔認証システムが利用されています。端末に内蔵されたカメラで顔を認証し、本人以外はログオン不可に設定できます。また、顔認証システムの種類によっては、ログオン履歴から正確な勤務時間を記録することができるものもあります。

以上のような本人確認の利用例に加え、他システムとの連携やオプションを追加したソリューションも展開されています。顔認証との連携ソリューションで、よく用いられるのが入退室管理システムです。入退室管理システムは人物の特定の場所への出入りを制限・管理します。つまり「いつ、だれが、どこに、入室/退室したのか」あるいは「誰に・どの部屋の入室を許可するのか」を管理します。顔認証を用いた入退室管理システムを導入することにより 、扉の解錠の際に暗証番号の失念や、カードキーの紛失といったトラブルがなくなり、手ぶらで高セキュリティな入退室管理を行う事が可能になります。



顔認識技術のマーケティング分野での活用

前項で触れたとおり、顔認識技術はマーケティング分野でも活用されています。店舗やイベント会場での顔認識技術の活用は、これからより一層普及が進んでいくと考えられます。DX推進により社会全体の取り組みが加速していく中、マーケティング分野で顔認識技術が活用されることは店舗、イベント会場などの運営側だけではなく、利用者にもメリットがあります。

前項の例でもあげたイベント会場や店舗の来場者の属性分析では入口などにカメラを設置することにより、入退場の人数をカウントします。映像から検出した属性情報やカウント数などをリアルタイムに集計し、時間別の混雑状況といった情報発信が可能になります。運営側は時間別の混雑状況を分析し、スタッフや警備員の適切な人数配置や、属性分析からどのような年齢や性別の人が多いのかを把握することで、より効果的なプロモーションやアプローチへ活かすことができます。利用者側もどの時間帯が比較的空いているのか、今の混雑具合はどの程度なのかを把握できるため、事前に空いている時間に来場計画を立てたり、あるいは多少の混雑具合なら待機してから入場するといった行動計画が立てやすくなります。


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まとめ

スマートフォンのログオン機能などの普及で「顔認証」という言葉をよく聞くようになりました。「顔認証」の技術は本人確認を行う事を目的とされることが多く、事前の登録などが必要になる一方、「顔認識」という技術は年齢や性別などの属性把握や人数カウントといったマーケティング分野で活用されています。

三和コンピュータはカメラや生体認証等を活用したフィジカルセキュリティシステムの導入実績が2000社以上あります。その実績をもとにお客様が実現したい内容に寄り添ったご提案が可能です。顔認証システムにおいて重要となるカメラの選定や最適な画角調整・取り付けや、電気錠連携、ネットワークの構築などトータルでご提供いたします。 ぜひお気軽にお問い合わせください。

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