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熱が大敵であるコンピュータ機器の熱暴走を防ぐ方法とは

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みなさんは携帯電話を使用している時に端末が熱くなり操作中の画面が遅くなったり、充電ができませんと表示された経験はありませんか?温暖化の影響もあり、年々暑くなる我が国の夏ですが、携帯電話と同じくコンピュータ機器も精密機械であり、熱は大敵となります。
 近年、電気代の高騰などにより節電を実施することも多いかと思います。しかし、企業の基幹システムを搭載しているサーバや重要なデータが保存されているストレージなどは適切な温度下での管理が重要です。
 またハイブリットワークやテレワークを導入する企業も増え、オフィス以外の場所で仕事をすることも増えたかと思います。今一度会社や自宅でのコンピュータ機器について熱対策がきちんとできているか確認しましょう。




コンピュータ機器が熱くなってしまうとどんなことが起こるのか

まずはサーバやストレージ、パソコンといったコンピュータ機器が熱くなると、どのような現象が起きるのか見ていきましょう。

  • 作業中のアプリケーション画面が止まってしまう
  • 作業中のアプリケーションが勝手に再起動してしまう
  • アプリケーションエラーが表示される
  • コンピュータやアプリケーションが勝手に終了してしまう
  • 躯体内部の部品の劣化が急激に進んでしまう
  • 正常にOSが起動できなくなる

熱対策を行っていないと上記のような現象が起こる可能性があり、最悪の場合コンピュータ自体が正常に作動しなくなり、機器に保存されてるデータにアクセスできなくなる、といったことも考えられます。半導体チップなどの動作に伴う発熱で内部の温度が上昇し、正常に稼働する上限を超えてしまい機能を停止することを熱暴走といいます。

それではコンピュータが熱暴走を起こしてしまう原因はどこにあるのでしょうか。



コンピュータが熱くなる原因

コンピュータが熱暴走を起こしたり端末が熱くなる原因は大きく下記の3つに分けられます。

  • コンピュータ内部の電気摩擦
  • 長時間使用・複数アプリの起動による負荷
  • 冷却機能の問題

 

コンピュータ内部の電気摩擦


熱暴走の直接的な原因はコンピュータ内部の部品が熱くなることです。 コンピュータの内部にはCPUやGPU、ストレージ、ドライブなどさまざまなパーツが搭載されています。それらのパーツ同士が大量のデータをやり取りすることで電子がこすれ合い、摩擦が引き起こされ、高温の熱が発生しています。 コンピュータが正常に機能していれば、これらのパーツから発生した熱は、冷却用のファンなどを通し本体の外へ排出され、熱暴走を起こすほどの高温になることは起こりにくくなります。 しかし、冷却部分に問題が起こると十分に冷やすことができなくなり、内部に熱がたまり、熱暴走へとつながってしまいます。



長時間使用・複数アプリの起動による負荷


熱暴走が起こる要因の2つ目は、長時間の使用や複数アプリの起動です。
前項でも触れたとおりコンピュータにはCPUやGPU、ストレージなどさまざまな部品に加え他にも連結のためのパーツなど熱を持ちやすい部品が多く存在しています。長時間使用することで各パーツの温度が上昇し、本体内部全体の温度上昇につながってしまいます。
また、コンピュータにはストレージなどから読み出したデータを一時的に記録しておくメモリという部品がありますが、メモリの容量によって一度にできる作業量が決められています。
そのため、ウェブブラウザや表計算ソフト、プレゼンテーションソフトなどのアプリケーションを実行する際には使用メモリが割り当てられ、使用率が高くなればなるほど、コンピュータには負荷がかかります。複数のアプリを同時に起動するとメモリの使用率が高くなってしまうのです。しかし、起動するアプリケーションを必要最低限にすることで、メモリへの負荷を低減することができます。 一般的にパソコンの構造は、熱が発生しやすいパーツの熱を外に排出するように設計されていますが、長時間の使用や負荷の高い作業を続けると排熱が間に合わなくなることもあります。



冷却機能の問題


熱暴走が起こる要因3つ目は冷却機能に問題が発生している可能性がある、という点です。
コンピュータの部品は消耗品のため、長年使用していると経年劣化します。冷却機能の低下や冷却ファンの故障により内部の熱を外に排出できない状態になっていたり、排気口の近くに物が置かれ空気の通り道が確保できなかったりと何らかの形で冷却機能がうまく機能しないと熱暴走を起こす温度上昇につながる可能性があります。

コンピュータが熱くなる主な原因はコンピュータ内部の電気摩擦、長時間使用による負荷、冷却機能の問題発生であることが分かりました。 では、熱暴走を防ぐためにはどのような対策を行えばよいのでしょうか。



熱暴走を防ぐための対策

コンピュータを使用する限り熱の発生を避けることはできません。そのため対策としては、コンピュータの使い方に気を付ける、冷却機能の効率をできるだけ上げる、という2点になります。

 

コンピュータの熱暴走を防ぐためには下記のような対策が挙げられます。

  • コンピュータの節電設定をオンにする
  • 負荷のかかるソフトの長時間使用をできるだけ避ける
  • 使用していないアプリケーションを閉じる
  • 通気口をふさがない
  • ホコリを掃除する
  • 部屋の温度・湿度を下げる
  • 直射日光を避ける/コンピュータ機器の置き場所を変える

最初の3項目はコンピュータの使い方に関わる部分です。 コンピュータはたくさんの負荷をかけるほど、そして長時間使用するほど熱の発生が多くなります。そのため、節電設定をオンにし、バックグラウンドで起動するアプリケーション数を少なくしたりすることで熱の発生を少なくすることができます。あわせて負荷のかかるアプリケーションの長時間使用を避けたり、使用していないアプリケーションをこまめに閉じるなど、熱の発生を必要最低限に抑えることを心がけるのがよいでしょう。

残りの5項目は主に効率的に冷却を行うために意識したい対策です。オフィスで使用されている様々なコンピュータ、そして個人で所有しているデスクトップパソコンやノートパソコンといった機器の冷却機能の多くは空冷式と呼ばれるものを採用しています。空冷式の冷却機能のコンピュータは内部の熱を外へ排出し、部屋の空気を取り入れることで内部を冷やしています。しかし、部屋の温度や湿度が高い状態で使用してしまうと、取り入れた空気の温度が高いため十分に冷却できません。冷却性能が落ちてしまうと、内部に熱がたまってしまい熱暴走を起こす原因となります。そのため効率的に冷却を行うためにも、荷物や書類などで吸気口をふさがない、吸気口のホコリや汚れを定期的に掃除する、部屋の温度や湿度を下げる、直射日光を避けることなどが重要になります。



熱暴走が起こった際にしてはいけないこと・対処法

対策をとっていても、コンピュータの不具合や経年劣化、故障などで熱暴走が起こってしまうことがあるでしょう。実際に熱暴走が起こってしまった際に絶対に行ってはいけない対処があります。それは「急激に冷やす」ということです。熱くなったコンピュータを冷まそうとして急激に冷やしてしまうと温度差により本体中部が結露する可能性があります。コンピュータは熱に弱いですが、同様に水にも非常に弱いです。 そのため保冷剤などを使用して急激に冷すという行為はかえってコンピュータを故障させてしまう可能性があるので絶対にやめましょう。
それでは、どのように対処するのがよいのでしょうか。

熱暴走が疑われる挙動がみられた際は、すぐにコンピュータの使用を中断し原因の確認や前項であげた対策を実行するのが有効です。画面がフリーズした場合はCrtl+Alt+Deleteキーを同時に入力し、タスクマネージャーを立ち上げ使用していないアプリケーションを閉じられるか試すのがよいでしょう。コンピュータ自体が突然シャットダウンしてしまった際は、セーフモードで起動を試すのが有効的です。 また万が一のために日頃からデータのバックアップをとるように習慣づけるのもよいでしょう。



まとめ

コンピュータ機器は内部にたくさんの部品があり、使用する際に電気摩擦が生じるため熱が発生してしまいます。その熱をうまく排出できなかったり、冷却機能が正常に機能していなかったりすると内部に熱がたまり熱暴走を引き起こしかねません。 大事なデータを守るためにも熱暴走が発生しないようなコンピュータの使い方や日頃の手入れ、点検、万が一に備えバックアップを取るなどの対策が重要です。 冷却機能自体に劣化や破損、故障が発生している場合には、コンピュータの入れ替えや修理が必要となります。熱暴走が繰り返し生じてしまう場合は保守期間内であれば販売元やメーカーに問い合わせをするのがよいでしょう。

しかし企業では次期システムへの更改スケジュールの関係等でメーカー保守期限の切れたコンピュータを使用し続けている場合も少なくありませんが、メーカー保守期限の切れたIT機器はメーカーが修理対応できない可能性があります。その際は、メーカー以外の第三者企業が提供しているEOSL延長保守サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

三和コンピュータは保守会社として設立して以来50年以上にわたり培った技術とノウハウを活かし、メーカー保守期限が終了したサーバやストレージなどの安定稼働を支援する延長保守サービスをご提供しております。 お気軽にお問い合わせください。

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