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ホテルやゴルフ場のレストランでの配膳ロボット活用について

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ロボットが人間と共に働くシーンは工場の製造ライン等で以前から見られましたが、最近は レストランで配膳ロボットが料理提供や食器の下膳などをする姿を実際に見かけたり、配膳ロボットを導入したレストランチェーンがニュースに取りあげられるなど、最近ロボットが身近な存在となり話題になっています。
“ロボット”の語感から「無機質・冷たい」といった印象を持たれがちですが、実際は頼もしい存在です。
様々なロボットがある中でも今後の活躍に大きな期待が寄せられている配膳ロボットについて、概要やメリット、導入にあたっての注意点について説明します。



サービス分野におけるロボット活用の背景

日本のサービス産業のGDP・就業者数の割合は全産業の約7割を占めています。しかし、今後の少子高齢化・労働人口の減少を踏まえると、サービス産業の労働生産性を高めることは、直近の課題です。サービス産業には、有資格者が行う専門的なスキルや、臨機応変な対応が求められる業務が大半を占めますが、専門的なスキルを必要としない単純な作業が一定割合存在します。サービス業の人手不足が課題となる中、現在人手を割いている単純作業に対して、ロボットを活用するニーズが高いと考えられます。



配膳ロボットとは

配膳ロボットとは、ホールスタッフの代わりに目的のテーブルに自動で向かい、配膳・下膳を行うロボットです。

配膳ロボットに設置されているトレイにスタッフが料理やドリンクを置き、配膳するテーブルを指定 することで目的のテーブルまでロボットが配膳します。そして、お客様が料理を受け取り、タッチパネルやボタンを押したり重量センサーで料理をとったことを自動検知すると、指定された食器返却場所にロボットが自動で戻ります。

配膳ロボットは空間や障害物を認識して、狭くて混み合う環境でもスピーディーに目的地まで自律走行します。また、特別なインフラは不要で様々なレストランで利用可能です。



配膳ロボットが必要とされている理由

前項でも述べた通り、サービス業における人手不足は喫緊の課題です。また人手不足以外にも、食材費の高騰の影響も深刻な問題となっています。配膳をロボットが担当することでホールスタッフの代わりに作業をし、人手不足の解消と配置人員数の見直しによる人件費削減が見込めます。

配膳ロボットに関するアンケートでは飲食店利用者の22.9%が「配膳ロボットを見たことがある」と回答しています。また、同アンケートでは今後の配膳ロボットの普及に対して「普及してほしい」が22.1%、「どちらかといえば普及してほしい」が45.5%と過半数が配膳ロボットの普及を支持しています。(*)人手不足問題が社会全体の共通認識となった昨今、サービス業界でのロボットの普及は利用者からの支持もあり今後さらに進んでいくものと思われます。

*参考 日本トレンドリサーチ「配膳ロポットに関するアンケート」(2022年4月)
https://trend-research.jp/14128/
https://www.nexer.co.jp



配膳ロボットを導入するメリット

配膳・下膳 を担当し省人化・人件費削減を実現

デシャップ からの配膳や下膳を配膳ロボットに任せることで、スタッフは配膳などを行う必要がありません。 ロボットは人が運べない重量の料理を一度に持ち、休みなく疲れ知らずで運ぶ作業を繰り返すことができ、業務効率がアップします。
これにより、スタッフの配膳作業にかかる時間が削減され、配置人員数の減少による人件費削減やオペレーションの効率化が期待できます。


注文増加や席の回転率向上に貢献

デシャップと席を往復する配膳などの作業を配膳ロボットに任せることで、スタッフは配膳ではなく調理や席のセットアップに集中することができ、席の回転率が向上します。それにより、ピーク時でも安定した配膳サービスが可能になり、お客様の待ち時間が短縮した結果、売上増加のチャンスが高まります。


サービスと顧客満足度の向上

配膳などの作業を配膳ロボットが担う分、スタッフが配膳以外の業務にあたる時間が増えます。電話対応や料理の説明、お客様との会話、厨房への状況伝達など、スタッフは人にしかできない接客サービスに集中できるため、サービス品質も高まり、顧客満足度の向上につながります。



配膳ロボットを導入する際の注意点

ロボットの走行条件を満たしているか

配膳ロボットが問題なく店内を走行できる条件を満たしているか確認が必要です。例えばテーブルとテーブルの間隔が、ロボットが通れるほどの幅があるかどうかや、ロボットがスムーズに走行できない段差が店内にないかなどを確認しましょう。


導入コストがかかる

配膳ロボットの導入コストがかかり、イニシャル費用を支払うものやランニング費用を支払うものなど様々なものがあります。いずれにしても長期的に見れば業務効率化や人件費と比較してコスト削減につながりますが、初期投資をデメリットと感じるかもしれません。


教育時間の確保

ロボット導入時に設定や操作方法を覚えるため、スタッフの教育時間が必要になります。また、今まで人が行っていた配膳業務をロボットに任せるにあたり、スタッフの意識を変えロボットありきのオペレーションを再構築する時間が必要になります。



まとめ

本記事では配膳ロボットの概要やメリット、導入時の注意点などについて詳しく解説しました。

  1. 配膳ロボットとは:空間や障害物を認識して目的地まで自律走行。決められた場所まで、障害物や人を避けて配膳することができ、レストランなど様々な場所で活用されている。
  2. メリット:「配膳・下膳を担当し省人化・人件費削減を実現」「注文増加や席の回転率向上に貢献」「サービスと顧客満足度の向上」
  3. 注意点:「走行条件の確認」「導入コスト」「教育時間の確保」が必要

今後、より一層少子高齢化・労働人口の減少が進むことも予想されるため、配膳ロボットを活用することで効率的なレストラン運営を行い、顧客満足度の向上を図ってみるのはいかがでしょうか。

三和コンピュータ株式会社ではメーカーとの協業で「配膳ロボット」を導入しやすいレンタルプランでのご提供を開始しました。この機会に是非ご検討いただければと思います。お気軽にお問い合わせください。



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