配膳ロボットを活用し料理提供時間を短縮 省力化とサービス向上を実現
ゴールデンクロスカントリークラブ 様
ゴールデンクロスカントリークラブ様は千葉県にある「年間を通して鮮やかな芝生の上でプレーが出来るエバーグリーンの広大なステージ」を所持されているゴルフ場です。ゴルフ場のIT化を推進するなか着目したのがレストランでの配膳業務でした。配膳ロボットを導入することで料理提供時間を短縮し、省力化とサービスの向上を実現されました。
導入の経緯と効果についてゴールデンクロスカントリークラブ 取締役支配人 横山様にお伺いしました。
導入前の課題
- スタッフ不足
- 料理が完成してから配膳までにタイムロスが発生する場合があった
- 料理を厨房へ取りに行く間、フロアを離れなければならなかった
導入後の効果
- スタッフ不足をロボットが補填
- 料理が完成次第ロボットがテーブルまで運搬し、スピーディな料理提供が可能に
- スタッフがバックヤードに下がる時間を減らしサービスを向上
導入の経緯
きっかけは飲食店での実体験。ゴルフ場も配膳ロボットを活かせる
配膳ロボットを導入しようと思ったきっかけは自身の実体験です。某大手飲食チェーン店で食事をした際に、配膳ロボットで料理を提供されるという体験をしました。同店は、運営する系列店の価格帯やユーザー層によって、ロボットが配膳しセルフで料理を取ってもらう形にしたり、運搬のみをロボットに任せ提供はスタッフが行うといった差別化を図っていました。
ゴルフ業界のスタッフ不足は当ゴルフ場も例外ではなく、ITを活用した業務の省力化について以前から検討しておりました。当ゴルフ場でも料理を運ぶことのみを配膳ロボットに任せ、提供自体はスタッフが行うのであれば、ゴルフ場の高級感を損なうことなく導入できるのではと思いました。
しかし、ゴルフ場のレストランは普通の飲食店とは異なる部分がいくつかあります。ゴルフプレーの性質上、お客様はグループでのご利用が多く、グループ毎に午後のプレー開始時間が決まっています。限られた時間のなかでお食事を楽しんでいただくためにも料理提供のスピーディさが求められます。配膳ロボットを導入することで、レストランに従事するスタッフが少人数であっても、お客様に快適な空間をご提供できるのではと考え、どのような運用方法が最適なのか基幹システムでもお世話になっている三和コンピュータさんにデモをお願いすることにしました。
デモを行うなかでいくつか課題がみえてきました。 当初は下げ膳にもロボットを活用しようと考えていましたが、着席時にお出しするお水やトレイに乗せた定食を含む料理や飲み物など、お客様が席を立たれた後に片づけなければいけない食器が多く、ロボットには乗り切らないことが判明しました。
また、ロボットに対して従業員からは戸惑いや反発も少なからずありました。配膳ロボットが実際にお客様に料理を運んでいく際に従業員がロボットの後ろをただついていき、ロボットからトレイを取り出しお客様に提供する形になってしまいました。それでは配膳をロボットに任せる意味がありません。厨房からテーブルまではロボットが運ぶのだから、スタッフはその間は違う業務にあたる事が求められます。従業員側の意識も変えていかなければいけないことが見えてきました。デモを通して、ゴルフ場のレストランという環境での実際のロボットの動きや、スタッフの立ち回りの見直しといった気になっていた部分も確認することができました。
導入の効果
スタッフは常時フロアでおもてなしをご提供。ロボットとの二人三脚を実現
ロボットは配膳のみを任せる運用とし1台を導入しました。ボトルキープなどをしているお客様にはスタッフが先にお飲み物をご提供しています。料理は厨房からお客様のテーブルまでロボットが配膳してくれるため、スタッフは厨房に入る必要がなくなりました。そのためフロアに滞在できる時間が増え、お客様がスタッフを呼びたい時にいつでもお声をかけられる状況になりました。
実際の動画
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