ニューノーマル時代の働き方から浸透したリモートワークやWeb会議システム

働き方改革や感染症対策、東京オリンピックなどさまざまな事柄からここ数年で働き方が変化してきています。在宅勤務、リモートワークといったテレワークの普及や感染症対策の生活で急速に浸透した新しい生活様式「ニューノーマル」は、私たちの生活に大きな変化をもたらしています。日常生活のマスク着用や手指の消毒をはじめ、企業も従業員も今までの常識にとらわれないテレワークの推進やオンラインへのシフトなどの対応が求められています。
目次
- ニューノーマルとは
- ニューノーマル時代の働き方
- ニューノーマルな働き方で気を付けたいこと
- 情報セキュリティ
- WEB会議・オンライン会議
- ニューノーマル支援ソリューション
- WEB会議システム ZOOM
- シンクライアント端末化 ThinclST
- オフィスのPCをリモート操作 RemoteView
- ビジネスフォン「UNIVERGE Aspire WX」
- まとめ
ニューノーマルとは
ニューノーマル(New Normal)を直訳すると「新しい常態」という意味になります。社会に大きな変化が起こると以前と同じ姿には戻ることができず、新たな常識が定着することを指します。ニューノーマルという言葉自体はコロナ禍以前から存在しており、2007年から2008年にかけての世界金融危機(日本でもリーマンショックが発生)の際に登場した言葉と言われています。昨今の感染症対策によるニューノーマルはポストコロナ時代、withコロナ、afterコロナともいわれることがあります。
ニューノーマル時代の働き方
近年求められているのは、感染リスクを低減するために人との接触機会を減らすことやソーシャルディスタンスを保つといった「非接触」を中心とした新常態です。 企業活動では、通勤時の満員電車や会議室での密集、密接、密閉を回避するために、従業員のテレワーク推進やオンライン会議、研修といった「非対面」での活動が求められています。また、自社内だけではなく営業活動においても、商談や打ち合わせを取引先のオフィスへ直接出向くのではなく、リモート営業(オンライン商談)を行うケースが非常に増えています。
ニューノーマルな働き方で気を付けたいこと
テレワークやリモート営業は非接触・非対面といった感染症対策の一面のほか、働く場所が制限されず移動時間などを削減できるため便利な面もありますが、実施するにあたり気を付けなければならないこともあります。
情報セキュリティ
会社貸与のPCや私物端末などを使用して社外から業務にあたるテレワークでは、セキュリティリスクが高まります。まずは保護すべき情報資産を洗い出し、どのような脅威や脆弱性、リスクが存在するのか把握したうえで対策を実施することが重要です。社外へ持ち出すPCなどのIT情報資産は、様々な脅威に対して「認証」「検知」「制御」「防御」を自動的に実施するよう、情報セキュリティ担当の部門が事前にしかるべき措置や設定をおこなうことが重要です。また、PCなどを社外へ持ち出す際には持ち出し管理台帳を用意し、いつからいつまで誰が何をどこへ持ち出すのかなどの記録を残したり、組織としてセキュリティを確保するための新たなルールを整備したりする必要があります。
上記のような設定や管理に加えて、従業員に情報セキュリティの勉強会や研修を実施し、ルールの理解・遵守とあわせてフィッシングや標的型攻撃等の必要な知識を習得させ個人の意識レベルを向上させておくことも大事です。
WEB会議・オンライン会議
インターネットを通じて会議を行うWEB会議システムはZOOMやGoogleMeet、Microsoft Teamsなどさまざまなツールが各社から提供されています。 無料で利用できるものもありますが、会議開催時間や参加人数に制限がある場合がほとんどです。またツールによってはゲスト参加者のアカウント登録の必要性、チャット機能の有無、仮想背景機能の有無、録画機能の有無などの違いがあります。 WEB会議室のURLを発行し、アクセスに必要な情報を参加者にメール等で案内すれば誰でも会議に参加できる、という点は便利ではありますが、身元不明な第三者が会議室に入室しないよう入室の際にパスワードを設けたり入室を主催者による許可制にしたりするなど、参加している人物が本当に招待した人物か、という確認が大事になります。
ニューノーマル支援ソリューション
三和コンピュータではテレワークをスムーズに行うためのITツールをはじめとし、ニューノーマルを支援するさまざまなソリューションをご提供しています。
WEB会議システム ZOOM
前項でも少し触れましたがZOOMはWEB会議(オンライン会議)ツールのひとつです。ZOOM打合せ、ZOOM飲み会などの言葉が流行したため、既に導入済の企業も多いかもしれません。
ZOOMは無料登録でも使用することが可能ですが、3人以上が会議に参加する場合は会議時間40分といった利用制限があります。有料版にアップデートすることで時間を気にすることなく利用することができます。また有料版ではクラウドレコーディングが可能になったり、ホスト(主催者)を複数設定したりすることが可能になります。ホストを複数設定することにより会議の途中でホストが一時的に離席する場合や、会議参加メンバーの一部のみが引き続き延長して会議を行う際などに便利です。
シンクライアント端末化 ThinclST
シンクライアント端末とはソフトウェアやデータを端末内に保存せず、ネットワークを経由してサーバに接続し、サーバ側のソフトウェアやデータを扱う端末のことです。端末に記録装置を持たないので、データの流失や紛失事故を防止します。 ThinclSTはWindows PCをシンクライアント端末化するシンクライアントOSです。用途に応じた3つの提供形態があります。そのうちの1つであるUSBブート型は事前に接続先端末やネットワークの設定を行ったThinclSTのUSBを自宅PCに差し込むことでシンクラOSが起動し、一時的にPCをシンクラ端末化。接続先を会社のデスクにあるPCに設定しておくことで、自宅から会社にあるPCにログインすることができます。自宅PCや遊休PCを活用することもできるのでテレワーク端末の導入コストを削減できます。
オフィスのPCをリモート操作 RemoteView
RemoteViewはオフィスなどに設置しているPCに専用ソフトをインストールするだけで、自宅の私用PCやスマートフォンからオフィスにあるPCへのリモート操作を可能にします。手元で操作する端末がPCであればブラウザからログイン、スマートフォンやタブレットであれば専用アプリからログインすることで、オフィスPCへリモート接続が可能です。PC/タブレット端末/スマートフォンなどの様々なデバイスに対応しています。 専用ソフトのインストールのみでクラウド経由でリモート操作を可能にするため、VPN構築が不要です。また、初期費用がなく1ライセンスから手軽に導入することができます。
ビジネスフォン「UNIVERGE Aspire WX」
社屋にかかってくる外線電話の取次ぎはリモートワークが浸透したことにより、外勤者のみではなく、リモートワーク勤務者へ取次ぐ場面が増えたかと思います。また、社屋の固定電話同士での内線電話ではなく、リモートワーク勤務者同士が携帯電話で連絡を取り合うシーンが増加しています。 ビジネスフォン「UNIVERGE Aspire WX」は複数の外線や内線を制御することができ、社用携帯電話の内線化を行うことが可能です。内線化を行うことで通信費が削減できます。
まとめ
ニューノーマル時代は、非接触や非対面、リモートやオンラインといった今までの常識にとらわれない新しい働き方が求められITシステムの導入が促進されています。ITを活用することは便利になる部分も多いですが、同時にITリテラシーや情報セキュリティにも注意をしていかなければなりません。
三和コンピュータではリモートワークを促進するWEB会議ツールやThinclST、RemoteViewといったツールから、企業の外線や内線を制御するビジネスフォン、非接触を支援する顔認証や虹彩認証といったフィジカルセキュリティシステムなどさまざまなソリューションを提供しています。 気になることがございましたら、ぜひお気軽にお問合せくださいませ。