顔認証システムとは?その特徴とさまざまな活用方法

昨今では、さまざまな領域でセキュリティの確保が求められ、また感染症対策として、接触を避けより衛生的な認証が求められるなど、少し前と比べて非常に多くの技術や製品が求められています。
そんな中、特に注目を集めているのが顔認証システムを使ったソリューションです。スマートフォンにも搭載されることが当たり前となり身近な存在となった顔認証システムですが、実はさまざまな場所で活用されています。
この記事では、そんな顔認証システムについてご紹介したいと思います。
顔認証システムとは
「認証」とはなりすましを防ぐために他人を本人ではないと認識することを指します。そして本人を認証する方法としては、鍵やカードを使用した所有物認証、IDパスワードによる知識認証、身体の一部分を利用する生体認証と大きく三種類に分けることができます。
顔認証システムとは生体認証のひとつで、人物の「顔」を鍵にして認証を行うシステムのことです。携帯電話のロック解除やコンサート・遊園地・レジャー施設での入場チェックに利用されるなど、昨今では顔認証システムは身近なものとなっているかと思います。
顔認証システムの仕組み
顔認証は冒頭でも記載しましたが生体認証(バイオメトリクス認証)のひとつとなります。生体認証の中には顔認証の他にも、「指紋認証」「虹彩認証」「声紋認証」などがあります。
指紋や声紋と聞くと、なんとなく何を鍵として照合を行うかイメージが簡単に湧くと思います。顔認証ではその名の通り「顔」を鍵にするのですが、具体的には一体顔の“何”をキーに認証を行うのでしょうか。
このように問いかけられると、パッと思い浮かびにくいかもしれませんが、文字で表すと主に目、鼻、口などの特徴点の位置や顔領域の位置や大きさといった情報をもとに本人確認の照合を行っています。
顔認証システムの特徴
顔認証システムの概要と仕組みを書いてきましたが、それでは顔認証システムを活用することにはどのようなメリットが実際にあるのでしょうか。
特徴1 非接触で衛生的
カメラで捉えた顔情報で認証を行うため、特別な機器に触れることなく非接触で認証を行うことができます。非接触のため手に荷物を持っていたり、手袋の着用などをしていても「認証のための動作」は不要なためスムーズに認証が可能です。 また、幅広い湿温度環境に対応ができるため、空調管理の難しい場所での利用にも適しています。
特徴2 専用の機材が不要
指紋認証や虹彩認証などと異なり専用の読み取り機を必要としないため、カメラとソフトウェアがあれば認証が可能です。「顔」という体の一部を利用するため認証媒体の紛失の心配もありません。
特徴3 不正の抑止効果向上
認証の鍵が「顔」のため管理者から見ても識別しやすく、なりすましを抑制することができます。また、複製が限りなく難しいものを認証に利用することによって、不正抑止効果も期待できます。
顔認証システムを活用したソリューション
三和コンピュータでは防犯カメラや入退室管理システムの設計・構築で培ってきた経験や技術を生かし、顔認証システムを使用したさまざまなソリューションをご提供しています。

入退室管理
オフィスや工場などのエントランスにカメラを設置し、入退室管理セキュリティを強化するソリューションです。ICカードの忘れや紛失、来客時の入館登録などの対応にかかる手間やコストを抑えたい、そんなお悩みを顔認証で解決します。

勤怠システムとの連携
顔認証による本人確認をしたうえで勤怠打刻を行います。入退管理と同時にご導入いただくことにより、入退管理と勤怠管理を連携させた運用が可能です。利便性やセキュリティ向上とともに、適切な労働時間管理のためにご導入ください。


おもてなしソリューション
ホテルやデパートなど、VIP顧客の来店を従業員等に通知することでワンランク上のおもてなしサービスの提供に、顔認証システムが寄与します。
まとめ
世の中には指紋や虹彩、顔など身体の一部を使う生体認証システムが急速に普及していますが、顔認証システムはその中でも多くの場所で利用されている技術の一つです。最も身近なスマートフォンだけでなく、実はみなさまの生活に関わる多くの場所でその技術が利用されています。
顔認証システムは今後さらなる発展を遂げ、今の生活を劇的に変える可能性を持っていると言えるでしょう。
三和コンピュータではオフィス、工場、病院などを始めとしたさまざまな場所で活用できる顔認証ソリューションを提供しています。 気になることがございましたら、ぜひお気軽にお問合せくださいませ。
お役立ち資料
自社にあったベストな選定はできていますか?
顔認証システムの最適な選び方
【ベストな機器選定をして無駄のない設備投資を!】
生体認証システムには様々な種類や構成が世の中に存在しています。
そのため「顔認証で課題を解決したいと思っているけど、各社のHPを見比べてもどれがいいのかわからない…」といったお悩みがあるのでないでしょうか。
この資料では各種生体認証やシステム構成を比較表でわかりやすく解説しています。導入後に「思っていたより使いずらい…」とならないようにベストな選定を行いましょう!
