オフィスのWi-Fi、どこまで届いている?無料でできる電波チェックの方法

オフィスのWi-Fi、どこまで届いている?無料でできる電波チェックの方法

「会議室だけやたら電波が弱い」「オンライン商談中に突然 Wi-Fi が途切れた」「新しいフロアを増設したら急に速度が落ちた」。このようなWi-Fiに関する社員からの問い合わせは、企業のネットワーク担当者や総務の方なら、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。オフィスWi-Fiは、テレワークの浸透やクラウドサービスの普及とともに、今や業務の基盤そのものと言える存在です。しかし、オフィスのレイアウト変更や席替え、什器の追加、さらには近隣ビルからの電波干渉など、Wi-Fiの品質を左右する要因は日々変化しています。

そのため「どこまで電波が届いているのか」「どの部屋が弱いのか」など、現状を正確に把握することは非常に重要です。とはいえ、企業向けにネットワーク専門業者が提供するWi-Fiの電波調査は一定のコストが発生するため、まずは手軽にできる範囲で現状を知りたいという声も多く耳にします。

そこで今回は、オフィスのWi-Fi電波状況を無料でチェックする方法を、具体的な手順を交えながら紹介します。加えて、無料でできる範囲と、専門家による診断が必要な範囲の違いもわかりやすく整理していきます。

目次[非表示]

  1. 1.オフィス Wi-Fi が不安定になる理由
  2. 2.無料でできる Wi-Fi 電波チェックの方法
    1. 2.1.Windowsのコマンドプロンプトを使った調査
      1. 2.1.1.電波強度を「数値」で正確に確認
      2. 2.1.2.近隣のWi‑Fiチャンネル競合まで調べる
      3. 2.1.3.Windows標準 隠し機能「Wi‑Fiレポート」で詳細分析
  3. 3.見落とされがちなセキュリティリスクにも注意
  4. 4.実際のオフィスで試してほしいチェックポイント
  5. 5.無料チェックでは把握しきれない“見えない問題”とは
  6. 6.専門家による Wi-Fi 診断が必要になるケース
  7. 7.まとめ
  8. 8.SCC Wi-Fi診断サービスのご案内

オフィス Wi-Fi が不安定になる理由

オフィスWi-Fiの不調は、単に「ルーターが古い」「回線が遅い」といった単純な要因だけではありません。複数のネットワーク機器や利用人数の変動など多様な要因が複雑に絡み合っているためオフィスWi-Fi不調の原因特定は、ネットワーク担当者の頭を悩ませます。

たとえば、パーテーションの追加、金属製のキャビネットの増設など、物理的な環境変化はWi-Fiの伝わり方に大きく影響します。また、同じフロアに複数の会社が入居するシェアオフィスでは、他社のWi-Fi と干渉し合うケースも少なくありません。さらに最近では、オンライン会議が急増し、利用者が集中する時間帯だけWi-Fiが著しく遅くなる“時間帯偏差”もよく見られる現象です。

こうした背景から、「原因らしきものはあるのに、どれが本当の原因なのか分からない」という悩みを抱える担当者が増えています。

無料でできる Wi-Fi 電波チェックの方法

電波の状態を知るには専用業者に頼んだり有償の調査ツールが必要と思われがちですが、実は無料で使えるアプリやWindows標準機能だけでも、一定レベルの調査が可能です。

もっとも使いやすいのが、スマートフォン用の無料Wi-Fiアナライザーアプリです。アプリを起動すると、現在接続しているWi-Fiの電波強度が数値やグラフで表示されます。オフィス内を歩きながらリアルタイムで電波の強弱を確認できるため、どのエリアが弱いのか直感的につかむことができます。

Windowsのコマンドプロンプトを使った調査

Windows PCを使用している場合は、標準搭載されているコマンドプロンプトで電波強度の確認や、同一チャネルに他のWi-Fi が重なっているかなどの情報も確認できます。特に近隣の企業やテナントが多いビルでは、Wi-Fiのチャンネル競合が発生しやすいため、無料のチェック方法とはいえ有用な情報となります。
※管理者権限が必要となる場合があります。

電波強度を「数値」で正確に確認

  1.  Windowsキーを押す
  2. 検索ボックスに「cmd」と入力
  3. コマンドプロンプトを起動・開く
  4. 次のコマンドを入力
    netsh wlan show interfaces
  5. 「Signal」の項目を見る
    例)Signal:82%

80〜100%:とても良い(問題なし)
60〜79%:普通(業務利用は問題ないことが多い)
40〜59%:弱い(オンライン会議に影響しやすい)
〜39%:かなり弱い(改善が必要)

近隣のWi‑Fiチャンネル競合まで調べる

  1.  コマンドプロンプトを開く
  2. 次のコマンドを入力
    netsh wlan show networks mode=bssid
  3. 以下の情報が一覧で表示される
    利用中のWi‑Fiのチャネル番号(例:1 / 6 / 11 など)
    周囲のアクセスポイントとチャネルの重なり
    信号強度(%)

→ オフィスビルの場合、チャネル競合が原因で遅くなるケースが多いため非常に有用です。

Windows標準 隠し機能「Wi‑Fiレポート」で詳細分析

  1.  コマンドプロンプトを開く
  2. 次のコマンドを入力
    「netsh wlan show wlanreport」
  3. 数秒後、レポートが自動生成される
  4. 下記の場所を開く
    C:\ProgramData\Microsoft\Windows\WlanReport\wlan-report-latest.html
  5. ブラウザでレポートが開く
    • 接続履歴
    • 切断原因
    • 問題のあった時間帯
    • 使用チャネル・電波強度グラフ

こうした確認は無料で行えるため、まず現状把握の第一歩としておすすめです。

見落とされがちなセキュリティリスクにも注意

老朽化したルータを使い続けることで最も懸念されるのは、セキュリティリスクの増大です。メーカーがファームウェア更新を終了した製品では、既知の脆弱性が修正されないまま放置されることになり、外部の悪意ある攻撃対象となる可能性が高まります。

代表的なリスクとしては次のものがあります。

  • 管理画面への不正アクセス
  • 脆弱なプロトコルを悪用した侵入
  • DDoS攻撃の踏み台化

また、旧型のルータは暗号化通信の処理性能が不足している場合も多く、VPNやSSL/TLS通信を多用する環境では遅延や断続的な切断が発生しやすくなります。結果として、ネットワーク全体の信頼性が低下し、業務継続性にも影響が出る可能性があります。

実際のオフィスで試してほしいチェックポイント

Wi-Fiの調査は「ただ各所の電波強度を測る」だけではなく、利用シーンを想定して行うことが重要です。

まずは、よく利用されるエリアを優先して調査することをおすすめします。固定席だけでなく“執務スペースの端の席”や“通路側の席”、“オンライン商談が集中する会議室”など、実際に通信トラブルの問い合わせが起きやすい場所は必ず対象に含めましょう。

また、単なる電波強度だけでなく“速度”の確認も重要です。オンライン会議の映像が乱れるのは電波の強弱ではなく速度不足が原因というケースがよくあります。無料のスピードテストサイトを併用すれば、電波が強くても速度が出ていない場所を特定できます。

さらに、時間帯を変えて測定することも非常に重要です。午前と午後、始業直後と終業前では、ユーザー数の増減によりWi-Fiの品質が大きく変わることがあります。一度の計測で問題が見つからなくても「夕方になると遅い」「会議が増える時間帯だけ落ちる」といった声が多いようであれば、複数タイミングでの測定が欠かせません。

無料チェックでは把握しきれない“見えない問題”とは

無料のツールで電波強度や速度を測れば、大まかな傾向はつかめます。しかし、オフィスのWi-Fiトラブルの原因は“目に見える問題”だけではありません。実際には、アクセスポイント同士のチャネル干渉、電波が反射して生じるマルチパス、大量端末接続による輻輳、端末側のローミング設定など、専門的な解析が必要な問題も多く存在します。無料アプリの計測結果だけで「電波が強いのに遅い」「速度は出ているのに切れる」といった矛盾を説明できないのは、こうした高度な要因が絡んでいる可能性が高いためです。

このような領域になると、企業のネットワーク担当者が自力で判断することは難しく、結果として“何となく機器を買い替えてしまったり、とりあえずアクセスポイントを増設してみたものの改善しなかった”といったケースも少なくありません。

専門家による Wi-Fi 診断が必要になるケース

以下に当てはまる場合は、無料チェックだけでは根本改善が難しいケースが多いため、専門家による Wi-Fi 診断を検討することをおすすめします。

  • 電波強度は問題ないのに通信が不安定
  • 特定の会議室やエリアだけで繰り返しトラブルが発生する
  • アクセスポイントを追加したのに改善しなかった
  • フロアレイアウトを大幅に変更する予定がある
  • 数十〜数百台規模の端末が業務で常に接続している
  • 業務スピードに直結するため、確実な品質改善が求められる

専門家による診断では、電波干渉やチャネル設計の最適化、アクセスポイントの配置や設置角度の調整など、無料ツールでは確認できない詳細な要因まで可視化します。さらに、改善案まで含めてレポート化するため、設備投資の判断根拠としても非常に有用です。

まとめ

オフィスのWi-Fiトラブルは、環境変化の多い企業ほど発生しやすく、日々の業務生産性に大きな影響を及ぼします。無料ツールでも一定の現状把握は可能であり、まずは電波強度や速度を確認することで“問題のありそうなエリア”を把握できます。しかし、より複雑な要因や根本的な改善策を知るためには、専門家による診断が不可欠です。

三和コンピュータでは、無料チェックではわからない部分まで徹底的に可視化するSCC Wi-Fi 診断サービスを提供しています。電波状況の測定だけでなく、最適なアクセスポイント配置や改善提案まで包括的に実施します。オフィスの通信品質でお困りの担当者さまは、ぜひ一度お問い合わせください。

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