Wi-Fiがつながらない病室の謎を解く!院内通信の落とし穴

Wi-Fiがつながらない病室の謎を解く!院内通信の落とし穴

病院のWi-Fiが遅い、つながらない…この問題は、院内ネットワークの大きな課題です。電子カルテの入力、看護記録、検査データの送受信、さらには外来患者や入院患者向けのインターネットまで、Wi-Fiは医療現場の業務を支える重要なインフラです。

しかし、現場ではこんな声をよく耳にします。

「病室でWi-Fiがつながらない」
「回診カートを動かすと切れる」
「夜になると遅い」

なぜこうしたトラブルが起きるのでしょうか?
本記事では、病院Wi-Fiの落とし穴と、根本解決につながるWi-Fi診断(Wi-Fiサーベイ)についてわかりやすく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.病院Wi-Fiが複雑な理由
  2. 2.病院Wi-Fi・院内ネットワークでよくあるトラブルとその原因
    1. 2.1.①病室や検査室で電波が届かない
    2. 2.2.②新旧端末の周波数帯混在による通信トラブル
    3. 2.3.③移動中にWi-Fiが切れる
    4. 2.4.④認証やセキュリティの設定ミス
    5. 2.5.⑤職員のスマホや持ち込み機器による干渉
  3. 3.解決のカギは「Wi-Fiサーベイ」
  4. 4.まとめ
  5. 5.SCC Wi-Fi診断サービスのご案内

病院Wi-Fiが複雑な理由

病院のWi-Fiは、オフィスのWi-Fiよりもずっと複雑だと言えます。その理由は次の3つです。

  1. 建物の構造が特殊(鉛やガラスなど電波を通しにくい素材が多い)
  2. 機器の種類が多い(古い端末と最新端末が混在)
  3. 止められない業務(24時間365日、常に使える必要がある)

例えば、オフィスなら休日や夜間にメンテナンスできますが、病院では夜間も看護師がカルテを入力し、検査機器がデータを送信しています。止められない環境で安定したWi-Fiを維持することがどれほど難しいか、ここに課題の本質があります。

病院Wi-Fi・院内ネットワークでよくあるトラブルとその原因

病院で発生するWi‑Fiトラブルは、単なる“電波の弱さ”だけが原因ではありません。建物構造や医療機器の特性、利用端末の世代差、移動時の切り替え、セキュリティ設定、さらには外部から持ち込まれる電波まで、多くの要素が複雑に絡み合っています。ここでは、現場で特に多い5つのトラブルと、その背景にある要因をわかりやすく整理します。

①病室や検査室で電波が届かない

病院には、X線室の鉛の壁やICUのガラス、音漏れ防止の壁材など、電波を通しにくい素材がたくさんあります。図面上ではアクセスポイントが近くても、実際のWi-Fiの電波は直線では飛ばず、曲がったり弱まったりします。

その結果、病室ではつながりにくいのに、廊下では強い電波があるということが起きます。扉の開閉やカーテンの位置でも電波の強さが変わることがあります。こうした要因は、設計図だけではわかりません。実際に現場で測定しないと「なぜここだけ遅いのか」という謎は解けないのです。

②新旧端末の周波数帯混在による通信トラブル

院内には、古い検査機器やバーコードスキャナなど、2.4GHzしか使えない端末が存在していることがあります。一方、最近のタブレットやスマホは5GHzや6GHzも使えます。

古い機器に合わせると、全体の速度が遅くなることがあり、逆に新しい機器を優先すると、古い機器がつながりにくくなることがあります。

さらに、Wi-Fiの設定によっては、電波を切り替えるときに一瞬通信が止まることもあります。これが、カルテ入力中に画面が固まる原因になることがあります。こうした問題は、どの機器がどの電波を使っているかを把握し、設計に反映することが解決につながります。

③移動中にWi-Fiが切れる

病院では診察エリアや執務スペース、病室など必要に応じてアクセスポイント(AP)が設置されています。無線電話を使用しながらの移動や回診の際、Wi-Fiの通信エリアをまたぐ場合はアクセスポイント切り替える必要があり、通常はアクセスポイントが自動で切り替わるよう「ローミング」が設定されています。しかし、ローミングがうまくいかないと、通話が途切れる、入力が止まるといったトラブルが起きます。特にICUや救急エリアでは、移動が多く、通信が途切れると業務に大きな影響があります。ローミングをスムーズにするには、アクセスポイントの配置や設定を最適化することが重要です。

④認証やセキュリティの設定ミス

病院では、患者の情報を守るために厳しいセキュリティ設定をしています。しかし、Wi-Fi認証のサーバ証明書やクライアント証明書の期限切れ、設定の不一致があると、「Wi-Fiがつながらない」というトラブルにつながります。

さらに、ゲスト用Wi-Fiや医療機器用Wi-Fiを分ける設定が複雑だと、接続できない端末が発生したりネットワークの全体把握が困難になります。こうした問題は、設定の見直しと運用ルールの整理で防ぐことができます。

⑤職員のスマホや持ち込み機器による干渉

職員がスマホのテザリングを使ったり、業者がモバイルWi-Fiを持ち込むと、病院のWi-Fiと同じ電波を使ってしまうケースがあります。これが電波の混雑や干渉を引き起こし、速度が落ちる原因になります。こうした「トラブルに繋がる見えない電波」を見つけるには、専門的な調査と分析が必要です。

解決のカギは「Wi-Fiサーベイ」

Wi-Fiサーベイとは、病院の中で電波の状態を測定し、どこで弱いのか、何が干渉しているのかを調べる電波調査手法のことです。調査では、次のようなことを確認します。

  • 電波の強さと質(どの部屋・エリアで弱いか)
  • 速度や遅延(どの部屋・エリアで遅いか)
  • 干渉の有無(他の機器やスマホの影響)

この結果をもとに、アクセスポイントの位置や設定を見直します。「繋がってはいるが遅い」「たまに切れる」という謎も、電波を見える化し分析することで原因特定が可能です。

当社ではWi-Fiサーベイを行う「SCC Wi-Fi診断サービス」をご提供しています。ネットワークの専門部隊がWi-Fiサーベイを実施し、改善策をご提案します。

  • 現状調査:今のWi-Fiがどこで問題を起こしているかをヒートマップと数値で見える化
  • 新規設計調査:病院の構造や機器に合わせて、最適なWi-Fi設計を提案

まとめ

病院Wi-Fiは「つながるだけ」では不十分です。カルテ入力や検査データ送信、スタッフ間の連絡が途切れれば、業務に直接影響します。トラブルの原因は、建物の構造、古い機器、移動時の切断、セキュリティ設定、そして見えない干渉など、複雑に絡み合っています。

解決の鍵は、現場の電波をまずは“見える化”すること。Wi-Fiサーベイで安心して使える院内ネットワークを実現しましょう。

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