企業がWi-Fi構築を行うときに気を付けたい5つのポイント

企業がWi-Fi構築を行うときに気を付けたい5つのポイント

オフィスのWi-Fiは、社員の業務やコミュニケーションを支える重要なインフラです。しかし、「つながるが遅い」「会議中に途切れる」「電波が入りづらい」といったトラブルは珍しくありません。

本記事では、企業がWi-Fi構築を行う際に注意すべき5つのポイントをわかりやすく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.業務に合わせた設計を考える
  2. 2.アクセスポイントの配置と電波の周波数設定
  3. 3.セキュリティ設定をシンプルに、確実に
  4. 4.端末の種類と使い方を考慮する
  5. 5.電源と配線――PoEで失敗しないために
    1. 5.1.PoEの規格
  6. 6.Wi-Fiサーベイの重要性
    1. 6.1.Wi-Fiサーベイのメリット
  7. 7.まとめ
  8. 8.SCC Wi-Fi診断サービスのご案内

業務に合わせた設計を考える

Wi-Fi構築で最初に重要となるのは「どのような業務で使うか」を明確にすることです。

• 社員がどの場所で、どのようなシステム・ソフトウェア・アプリを使うのか

• オンライン会議やIP電話・クラウドPBXでの通話がどれくらい行われるのか

• 同時に何台の端末が接続するのか、時間帯により変動はあるか

これを確認せずに「とりあえず電波が届けばいい」と安易にアクセスポイントを設置すると、利用ピーク時に遅くなる、会議が途切れるといった問題が起きます。

オンライン会議やクラウドサービスを利用する業務では、ネットワークの速度だけでなく安定性が重要です。実態を調査し、必要となる要件を整理することで業務に合った設計ができます。

アクセスポイントの配置と電波の周波数設定

Wi-Fiは「電波が強ければ速い」というわけではありません。重要なのはアクセスポイント(AP)の配置と電波の周波数の設定です。AP同士の距離が近すぎると、電波がぶつかり合って干渉し速度が落ちます。逆に遠すぎると、移動中に通信が切れることがあります。

また、Wi-Fiには2.4GHz、5GHz、6GHzという周波数帯があります。それぞれ特徴が異なるため、設計時に使い分けることが重要です。

周波数

特徴

メリット

デメリット

2.4GHz帯

Bluetooth、電子レンジ、コードレス電話などでも使われ干渉源が多い。

遠くまで届く、壁に強い

混雑しやすい、速度が遅い

5GHz帯

Wi-Fiやレーダーに使用される。大容量データのやりとりに強い。

高速通信、干渉が少ない

壁に弱い、距離が短い

6GHz帯

最新規格(Wi-Fi6E/7)で今後普及が期待される。

超高速通信、広いチャネル幅

対応機器が必要、到達距離が短い

さらに、移動中の通信切断を防ぐためには「ローミング」の設計も重要です。ローミングとは、端末が移動した際にAPを切り替える仕組みです。ローミングがうまくいかないと、「会議室から廊下に出た途端に通話が切れる」という問題が起きます。APの配置や設定を工夫し、スムーズな切り替えができるようにしましょう。

セキュリティ設定をシンプルに、確実に

Wi-Fiは便利ですが、利便性を重視しすぎるとセキュリティ対策が甘くなり、情報漏えいのリスクが高まります。企業では、社員用Wi-Fiとゲスト用Wi-Fiを分けることが基本です。また、暗号化方式はWPA2やWPA3を使うと安心です。

ただし、設定が複雑すぎると「つながらない」というトラブルが増えます。認証方法や証明書の期限管理をしっかり行い、運用ルールを簡潔にまとめることが重要です。

端末の種類と使い方を考慮する

オフィスでは、PCやスマホだけでなく、プリンターや会議用機器、IoT機器などさまざまな端末がWi-Fiを使います。古い機器は2.4GHzしか対応していないことがあり、最新のWi-Fi規格と相性が悪い場合もあるので注意が必要です。

また、会議室で複数人が同時に画面共有やビデオ通話をすると、一気に通信が重くなることがあります。こうした状況を想定して、同時接続数や利用シーンを設計に反映することが大切です。

電源と配線――PoEで失敗しないために

Wi-Fiのアクセスポイントは天井や壁に設置することが多く、電源の確保が課題になります。そこで使われるのがPoE(Power over Ethernet)です。PoEとは、LANケーブルで電源を供給する仕組みのため、電源コンセントがない場所でもAPを設置できます。

PoEの規格

PoE規格

最大給電

主な用途

IEEE 802.3af(PoE)

約15W

軽量AP、IPカメラ、IP電話

IEEE 802.3at(PoE+)

約30W

一般的なWi-Fiアクセスポイント

IEEE 802.3bt(PoE++)

最大60~90W

高性能AP(Wi-Fi 6/7)、高性能カメラ、WEB会議

注意点として、スイッチの給電能力(PoEバジェット)やケーブル品質、将来の拡張性も必ず確認しましょう。Wi-Fi 7対応の高性能APを導入する場合は、PoE++を検討することをおすすめします。

Wi-Fiサーベイの重要性

ここまで企業がWi-Fi構築を行う際に注意すべき5つのポイントを説明してきました。Wi-Fi構築を成功させるためには、ネットワークやWi-Fiの専門知識を有する業者の支援を得るのが近道です。専門業者が提供するWi-Fiサーベイサービス(電波調査サービス)は、オフィスや施設内で電波の状態を測定し、最適なアクセスポイントの配置や設定を決めるための調査です。

Wi-Fiサーベイのメリット

  • 図面だけではわからない「電波の死角」や「干渉」を見つけられる
  • 実際の利用環境で速度や安定性を確認できる
  • 将来の拡張(Wi-Fi 6/7対応)を見据えた設計ができる

Wi-Fiサーベイでは、電波の強さ、通信の安定性、実際の速度、干渉状況などを測定します。これにより、APの適正台数と推奨設置位置の算出、Wi-Fi導入後の電波状況の可視化などが可能となります。

企業のWi-Fi構築は、勘や経験だけでなく、データに基づく設計が成功の鍵です。Wi-Fiサーベイを行うことで、後から「やり直し」になるリスクを大幅に減らせるため結果的にコスト削減にもつながります。

まとめ

企業のWi-Fi構築は、「電波が届く」だけでは不十分です。業務に合わせた設計、周波数、セキュリティ、端末対応、電源計画の5つを押さえることで、快適で安全なネットワークが実現します。

そして、構築前後には必ずWi-Fiサーベイを実施し、現場の状態を見える化することが最短ルートです。三和コンピュータではWi-Fiサーベイを行う「SCC Wi-Fi診断サービス」を提供しております。是非お気軽にご相談ください。

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