
新サーバが入手できないときの対応策は?第三者保守でシステムを止めない方法
生成AI需要の急激な拡大により、企業向けサーバの供給が逼迫し、これまで当たり前だった「欲しい時に調達できる」という前提が崩れています。IT機器メーカーや販売店等に見積依頼をしても、納期が未定であったり、発注後に納期延期通知を受けることも増加しており、情報システム部門は計画通り刷新ができずに困るケースが出てくる状況となっています。
本記事では、新しいサーバが入手できない状況下で、企業が取りうる現実的な対応策として「第三者保守」を取り上げ、その有効性と選ぶ際のポイントを解説します。三和コンピュータが支援した第三者保守サービスの複数の事例を紹介し、システムを止めないための現実的な方法を詳しく紹介します。
目次[非表示]
- 1.新サーバが入手できないとき、企業は何に困るのか?
- 2.なぜサーバ納期遅延が起きているのか?生成AI需要との関係
- 3.新サーバを“待つだけ”が危険な理由
- 4.第三者保守とは何か?メーカー保守との違いとメリット
- 5.どんな企業・システムに第三者保守が向いているのか?
- 6.三和コンピュータの第三者保守事例
- 6.1.①メーカー保守終了後も基幹システムを継続運用した年間保守契約の事例
- 6.2.②保守切れストレージをパーツ販売で延命した事例
- 6.3.③メーカーEOSL後のサーバをパーツ供給で継続利用した事例
- 6.4.④緊急障害に対してスポット保守で対応した事例
- 6.5.⑤更改までの短期間をスポット対応で乗り切った事例
- 7.第三者保守を検討するとき、何から始めればよいのか?
- 8.まとめ:生成AI時代のIT戦略として第三者保守を位置付ける
新サーバが入手できないとき、企業は何に困るのか?
サーバが予定通りに調達できない場合、最も大きな影響を受けるのはシステム更改計画です。多くの企業では、予算確定のタイミングに合わせてリプレース計画を組み、関連部門と調整しながら段階的に刷新を進めます。しかし、納期が数カ月先どころか「未定」と返される状況下では、システム更新のスケジュールそのものが成立しません。
さらに深刻なのは、老朽化したサーバほど故障率が高く、計画外停止が発生しやすい点です。保守切れのまま運用する場合、障害が発生してもメーカーが対応できず、部材調達にも時間がかかるため復旧が遅れるリスクがあります。特に基幹システムや工場の製造ラインといったミッションクリティカルな業務では、数時間の停止が取引停止、製造遅延、請求処理の遅延など、事業に直結する問題を引き起こす可能性があります。
三和コンピュータでは次期サーバが手に入るまでの間、現行サーバを安心してお使いいただける第三者保守サービスを提供しています。
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なぜサーバ納期遅延が起きているのか?生成AI需要との関係
サーバの納期遅延は一時的な問題ではなく、世界的な構造変化の影響を受けています。生成AIの世界的急速普及によって、サーバの主要部材であるCPUやメモリ等の需要が急激に高まり、供給が逼迫しています。一部メーカーはAI向け高性能機器の生産を最優先することも宣言しており、その結果、従来型サーバや一般企業向けの標準モデルの生産ラインが追い付かず、納期が後ろ倒しになっています。
さらに、国際物流の遅れ、部材調達の価格高騰など複数の要因が重なり、サーバの製造から配送までのサイクル全体に負荷がかかっています。これにより、発注済みの機器でさえ納期が変更されるケースや、納期が「未定」のまま長期間回答されないケースも珍しくありません。
企業は、これまで通りに発注→数カ月後に納品という仕組みで計画を立てられなくなっており、この環境は短期的には改善しないと見られています。
新サーバを“待つだけ”が危険な理由
新サーバがいつ届くかわからない状況の中で「届くまで現行機器を使い続ける」という運用は、想像以上にリスクがあります。特にメーカー保守が終了したサーバは、障害発生時にメーカーによる修理対応が期待できず、自分達で修理するにしても交換部品の調達にも時間がかかるため、一度のトラブルで長時間停止する可能性があります。
情報システム部門は、障害対応に追われることで通常業務を行う時間が減り、関連部門からの信頼にも影響が出ます。結果として企業全体のIT管理コストは増大し、中長期的なIT戦略の実行にも遅れが出てしまいます。
第三者保守とは何か?メーカー保守との違いとメリット
第三者保守とは、メーカー以外の独立した第三者の専門企業が提供するサーバ・ストレージ機器等の保守サービスです。メーカー保守が終了した機器でも、独自の部材確保ネットワークや技術者によって保守を継続できる点が特徴です。
保守期間を柔軟に設定できるため、新サーバの納期が遅れている現状でも安全に延命運用ができます。メーカー保守に比べて保守費用を抑えられるケースも多く、限られた予算の中で運用を維持したい企業にとって現実的な選択肢になります。
第三者保守の価値は「単なる延命」ではなく、次の投資判断やシステム更新・機器入れ替えまでの時間を確保できる点にあります。クラウド移行や新アプリケーション開発、データセンターの見直しなど、中長期的な計画に余裕を持たせながら現行環境を安全に動かし続けることができます。
どんな企業・システムに第三者保守が向いているのか?
第三者保守は特定の業種に限定されるものではなく、業種を問わず多くの企業で採用されています。特に基幹系システムや24時間稼働が求められるシステムでは、サーバ故障によるシステム停止が企業活動全体に影響するため、安定した保守体制が不可欠です。
サーバの更新を予定していたにもかかわらず納期が大幅に伸びてしまった場合や、クラウド移行を段階的に進めたい場合でも、現行環境の安定運用が前提となるため第三者保守が有効です。ほかにもサーバに搭載しているアプリケーションの改修に時間がかかる場合や、既存環境を維持しながら新プロジェクトを進めたい場面でも活用できます。
三和コンピュータの第三者保守事例
三和コンピュータでは、メーカー保守終了(EOSL)を迎えたサーバやストレージ機器に対して、年間契約型の第三者保守から、スポット修理、パーツ販売まで、状況に応じた柔軟な支援を行っています。ここでは、公式サイトに掲載されている事例をもとに、第三者保守がどのように活用されているのかを紹介します。
■三和コンピュータの第三者保守サービス導入事例集をダウンロードできます。
>事例集のダウンロードはこちらから
①メーカー保守終了後も基幹システムを継続運用した年間保守契約の事例
基幹システムを支えるサーバがメーカー保守終了を迎えたものの、新サーバの調達が間に合わず、システム停止リスクを抱えていました。三和コンピュータは、対象機器の構成と稼働状況を確認したうえで、第三者保守の年間契約を提案。交換部材の確保とオンサイト対応を含む保守体制を構築することで、メーカー保守終了後も安定した運用を継続できる環境を実現しました。これにより、企業は更改計画を見直す時間を確保し、無理のないスケジュールで次の投資判断を行えるようになりました。
②保守切れストレージをパーツ販売で延命した事例
メーカー保守が終了したストレージ機器に障害が発生したものの、すぐに機器更改ができないという課題を抱えていました。三和コンピュータは、必要となる交換パーツを特定し、純正互換部品を提供しました。これにより、ストレージ全体を入れ替えることなく障害対応が可能となり、業務への影響を最小限に抑えながら運用を継続することができました。突発的なトラブルへの現実的な対処手段として、パーツ販売が有効に機能したケースです。
③メーカーEOSL後のサーバをパーツ供給で継続利用した事例
メーカーEOSLを迎えたサーバに対し、保守契約は結ばず、必要なときに部品を確保したいという要望がありました。三和コンピュータは、対象サーバの構成を把握したうえで、将来的に故障リスクが高い部品を想定し、交換用パーツを供給しました。この対応により、企業は過剰な保守コストをかけずに、必要最低限の対策でサーバを継続利用できる環境を整えることができました。
④緊急障害に対してスポット保守で対応した事例
メーカー保守が終了したサーバで突発的な障害が発生し、早急な復旧が求められたケースです。三和コンピュータはスポット保守として現地対応を行い、原因の切り分けから部品交換までを実施しました。年間契約を結んでいない状況でも、必要なタイミングで支援を受けられるスポット保守により、業務停止時間を最小限に抑えることができました。メーカー保守期限が終了したサーバ機器の突発障害時の最後の砦として、スポット対応の有効性が示された事例です。
⑤更改までの短期間をスポット対応で乗り切った事例
冗長構成のサーバ/ストレージで故障のような現象が発生していました。これを機にハード更改という話も出ましたが、システムの使用予定期間が残り2年半という状況もあり、延命措置を希望していました。三和コンピュータは、現地訪問して故障機器を診断し、いくつかの処置プランを提案したのち、スポット修理を提供しました。これにより、企業は新サーバが導入されるまでの「つなぎ期間」を安全に運用することができ、計画通りにシステム更改を完了させることができました。
■三和コンピュータの第三者保守サービス導入事例集をダウンロードできます。
>事例集のダウンロードはこちらから
第三者保守を検討するとき、何から始めればよいのか?
第三者保守導入の第一歩は、現行環境の棚卸しとメーカー保守期限の確認です。機器の重要度、業務への影響度、障害履歴などを整理し、どの機器を延命対象とするかを明らかにします。そのうえで、復旧時間の要件や部材調達体制など、自社に必要な保守レベルを見極めます。
三和コンピュータでは、棚卸しから現状分析、保守対象機器の選定まで一連のプロセスを支援し、企業の状況に合わせた保守プランを提案しています。過不足のない保守体制を整えることで、現行環境の安定運用を実現できます。
まとめ:生成AI時代のIT戦略として第三者保守を位置付ける
生成AI需要によるサーバ供給の不安定化は、今後も続くと見られています。企業は、新サーバの到着を待つだけではなく、現行環境を安全に維持しながら次のIT投資に備える戦略が求められています。
第三者保守は、サーバ調達が難しい状況でもシステムを止めずに運用を継続し、中長期的なIT計画を柔軟に進めるための現実的な選択肢です。三和コンピュータは多様な業界で第三者保守を提供してきた経験を活かし、企業に最適な保守体制を提供しています。サーバ納期の遅延が常態化する今こそ、第三者保守という選択肢を検討する価値があります。
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