
産業廃棄物処理場の中間処理で火災予防!サーマルカメラ活用の最新対策
産業廃棄物処理場の中間処理工程は、選別・破砕・焼却といった複雑な作業が連続する現場です。ここでは、摩擦や圧力、蓄熱による発熱が原因で火災が発生するリスクが常に潜んでいます。
ひとたび火災が起きれば、操業停止や設備損傷による損失は数千万円から数億円規模に達することも珍しくありません。こうした背景から、現場では「いかに早く異常を察知し、火災を未然に防ぐか」が重要な課題となっています。
その解決策として注目されているのが、サーマルカメラによる温度監視です。本記事では、なぜサーマルカメラが中間処理工程に有効なのか、具体的な活用事例と導入のポイントをわかりやすく解説します。
なぜ中間処理工程で火災が起きやすいのか?
産業廃棄物処理場では、膨大な量の廃棄物が日々処理されます。その過程では、火災につながる要因が単体で存在するだけでなく、それらが現場の状況によって複数同時に重なり合うことで火災リスクがさらに高まるという特徴があります。特に次の4つは現場で頻発する危険要素です。
- 摩擦・衝撃による発熱クレーン運搬や重機の押込み作業で摩擦熱が発生し、局所的に温度が急上昇します。
- 蓄熱・発酵木くずなどの回収物を積み上げた場所で内部熱が滞留し、発酵による温度上昇が起きます。
- 搬送中の延焼リスク発熱物がベルトコンベアで移動することで、火災が他のエリアに広がる危険があります。
- 設備の局所過熱ボイラー室やダクト部分において断熱材の劣化や堆積物の蓄熱、熱交換効率の低下による過負荷運転が原因で発生する異常熱が発火の引き金になることもあります。
これらは従来の目視点検だけでは見逃しやすく、早期対応が難しいのが現状です。だからこそ、リアルタイムで温度を監視できる仕組みが求められています。
サーマルカメラとは?なぜ有効なのか
サーマルカメラは、赤外線を利用して物体の表面温度を可視化する装置です。通常のカメラでは見えない「熱」を映像化することで、異常な温度上昇をリアルタイムで検知できます。
産業廃棄物処理場の中間処理工程でサーマルカメラが有効な理由は、大きく4つあります。以下では、三和コンピュータがおすすめするサーマルカメラの特長を踏まえ、その有効性について説明します。
- 1. 発火前の兆候を捉えられる
火災は突然起きるわけではなく、必ず「温度上昇」という前兆があります。サーマルカメラはこの段階で異常を検知し、アラートを発信することで、初期対応を可能にします。例えば、破砕機に投入する前の廃棄物が内部で蓄熱している場合、目視ではわからない熱を事前に察知できます。
- 2. 過酷な環境でも稼働できる耐久性
産業廃棄物処理場は粉塵や湿気が多い環境ですが、IP66防塵防水仕様のサーマルカメラなら問題なく稼働します。これにより、屋内外問わず安定した監視が可能です。
- 3. 広範囲を同時監視できる効率性
1台のカメラで画角内に最大20か所のウィンドウを設定でき、温度変化をエリアで広く捉えることが可能です。そのため1つのカメラでも死角を大幅に減らすことができ、選別・破砕・焼却といった複数工程ある場合でも、設置するカメラ台数を抑えて管理することができます。
- 4. 導入が簡単で運用しやすい
PC、PoE HUB、専用ソフトウェアの3点で構成できるため、複雑なシステム構築は不要です。既存の監視システムとの連携も容易で、導入コストを抑えながら安全性を高められます。
サーマルカメラは単なる「監視カメラ」ではありません。映像データをログとして蓄積できるので、異常発生時の原因分析や再発防止策、メンテナンス計画にも活用できます。
つまり、サーマルカメラは「火災予防」「映像活用」を同時に実現する、次世代の安全管理ツールなのです。

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中間処理工程での具体的な活用事例
次に、産業廃棄物処理場の中間処理工程でサーマルカメラがどのように活用されているか、具体的な事例を解説します。
選別工程では、クレーンによる運搬や重機の押込み作業で摩擦熱が発生します。サーマルカメラを設置することで、複数の監視エリアを設定し、温度上昇をリアルタイムで検知。可視光映像とサーマル映像を並列表示することで、現場の状況を即座に把握できます。
破砕工程では、投入前の回収物が内部で蓄熱しているケースがあります。サーマルカメラなら、投入口での事前発熱を検知し、破砕後の急激な温度上昇にも対応可能です。さらに、ベルトコンベアで発熱物が落下した場合も検知し、拡散を防ぎます。
焼却工程では、ボイラー室やダクト部分の異常熱を監視します。異常を検知した際には、スピーカーや回転灯などの警報機器と連携し、現場に即通知することで迅速な対応が可能です。
導入のメリット
サーマルカメラの導入は、単なる火災予防にとどまりません。
- 操業停止や設備損傷のリスクを大幅に削減
火災を未然に防ぐことで、数千万円規模の損失を回避できます。 - 監視工数の削減
24時間連続監視が可能なため、巡回の頻度を減らし、人的負荷を軽減できます。 - 映像活用による再発防止
映像データを蓄積し、再発箇所や時間帯の傾向分析に活用でき、改善策を講じることができます。 - システム連携による効率化
警報発報から現場確認、初期消火、原因除去までのプロセスを標準化し、対応スピードを高めます。
まとめ
この記事では、産業廃棄物処理場におけるサーマルカメラの活用方法とその利点について詳しく解説しました。サーマルカメラを活用することで、早期発見・迅速対応・再発防止を同時に実現できます。
この記事で紹介した事例を参考に、ぜひサーマルカメラの導入を進めてみてください。

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