「Wi-Fiが遅い」と言われたら?非専門担当者がまず確認すべき5つのポイント

「Wi-Fiが遅い」と言われたら?非専門担当者がまず確認すべき5つのポイント

情報システム部門のネットワーク専任者でなくても、総務部などのスタッフ部門やITに詳しい社員は社内から「Wi-Fiが遅い」「オンライン会議が途切れる」と相談されることがあります。最近では、ハイブリッドワークの定着やDX推進により、無線LAN止まると仕事が成り立たない重要な基盤になっています。

そのため、不調が発生した際に一次対応が遅れると、業務全体に影響することも少なくありませんが、本記事で紹介する5つのポイントさえ分かっていれば、ある程度の原因切り分けが可能です。

目次[非表示]

  1. 1.ポイント1:本当にWi-Fiだけが遅いのか
  2. 2.ポイント2:遅くなる“場所”に偏りがないか
  3. 3.ポイント3:同時接続台数が多すぎないか
  4. 4.ポイント4:Wi-Fi機器が古くないか
  5. 5.ポイント5:アクセスポイントの“置き場所”が最適か
  6. 6.SCC Wi-Fi診断サービスの活用
  7. 7.SCC Wi-Fi診断サービスのご案内
  8. 8.まとめ

ポイント1:本当にWi-Fiだけが遅いのか

Wi-Fiトラブルの相談を受けたとき、「AP(アクセスポイント)の問題かも」と考えがちですが、実際には端末側の不具合やネット回線そのものの障害など、原因は多岐にわたります。最初に行うべきは、問題の範囲を正確に切り分けることです。

まず、ユーザーの端末が有線LANで接続できる環境なら、

  • 有線では速い無線環境の問題

  • 有線でも遅い回線・ルーター側の問題

という判断ができます。

さらに相談者に対し、以下の質問を行うのも効果的です。

  • 他の社員も遅くなっているか、それとも相談者本人だけか
  • 特定のアプリや特定のサイトだけが重いのか
  • 端末の再起動やブラウザ変更で改善しないか

これだけで原因の大枠がつかめ、非専門担当者でも冷静に状況を整理できます。
最初にこの確認を省くと、不要な設定変更や機器交換をしてしまうリスクもあるため、重要なステップです。

ポイント2:遅くなる“場所”に偏りがないか

Wi-Fiは無線通信である以上、アクセスポイントからの距離やパーティションなどの遮蔽物の影響を受けます。
そのため、「場所によって遅い/速いが変わる」という状況が発生することが多々あります。

例えば、

  • 会議室は遅いが執務エリアは問題ない
  • 固定デスクエリアは安定しているのに、フリースペースでだけ切断が発生する
  • レイアウト変更後、特定エリアだけ急に遅くなった

こうした情報があるだけで、原因をアクセスポイントの配置、電波干渉(電子レンジやBluetooth、他社のWi-Fiなど)、遮蔽物(壁・収納・パーティション)に絞り込むことができます。

特に最近のオフィスでは、フリースペースや会議室の利用が増え、アクセスポイントとの距離に大きな差が出るケースがあります。AP1台で広範囲をカバーしようとすると、どうしても電波の弱いエリアが生まれるため、事前に場所ごとの速度差を把握しておくことは、社内のインフラ運用にとって非常に価値があります。

ポイント3:同時接続台数が多すぎないか

Wi-Fiの速度低下の原因として多いのが、この「接続台数の多さ」です。
近年、オフィスではWi-Fiに接続されるデバイスが爆発的に増え、APに負荷をかけています。

Wi-Fiに接続する主なデバイス

  • ノートPC・スマホ
  • タブレット
  • 会議室のWeb会議用カメラ
  • ゲストWi-Fi利用者など

Wi-FiAPは「推奨接続台数」が決められており、これを超えると通信が不安定になり、極端な速度低下が発生する可能性があります。

厄介なのは、「使っていない」=「接続されていない」ではないことです。
多くの端末が自動的にWi-Fiに接続し、バックグラウンド通信を行っています。このため、利用者が意識していなくてもAPが過負荷になっていることがあるのです。

社内からWi-Fiトラブルの問い合わせが急増しているなら、管理画面で接続台数をチェックしてみるのが効果的です。

ポイント4:Wi-Fi機器が古くないか

Wi-Fiは規格の進化が速く、数年前のAPでは現在の運用に対応できないケースが増えています。特にクラウドサービスの活用やWeb会議が常態化した今日では、古いWi-Fi環境のままでは帯域が足りず、通信が不安定になることが少なくありません。

Wi-Fi 5→ Wi-Fi 6EWi-Fi7の違いは非常に大きくなっています。


また、企業では1度導入したAPを放置してしまうケースも多く、次のような問題が見つかる場合があります。

  • ファームウェア更新が行われていない

  • 初期設定のまま

  • 設置当時の利用人数と現在の利用人数が合っていない

5年以上前に導入したWi-Fiは機器や運用の更新時期に来ている可能性が高いと判断できます。

ポイント5:アクセスポイントの“置き場所”が最適か

最後に、見落とされやすいのが設置場所の問題です。どんな高性能なAPでも、置く場所が悪ければ性能を発揮できません。

避けるべき代表例:

  • キャビネットや棚の中に収納している
  • 金属ラックの近く
  • 壁や柱の裏に隠れている
  • 床に直置き
  • 密集したケーブルの奥に隠れている

Wi-Fiの電波は金属や厚い壁、柱に弱いため、これらがAPの設置位置と近いと極端に電波が減衰する可能性があります。
また、人の通行量が多い場所に設置された場合、人の体そのものが電波を遮ることもあります。設置場所を数十センチ動かしただけで改善するケースも多く、一番コストをかけずに効果が出せる改善ポイントです。

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三和コンピュータでは、不調なWi-Fiの電波調査を行い、最適な改善策を提案する「SCC Wi-Fi診断サービス」を提供しています。このサービスは、ネットワーク専任者が専用機器を使い電波状況を見える化・分析し、遅延や不安定な通信の原因を特定します。診断結果に基づき、Wi-Fi 7対応機器への入替やネットワーク構成の最適化をご提案し、企業の業務効率とセキュリティの向上をご支援いたします。お気軽にご相談ください。

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まとめ

Wi-Fiが遅いとき、むやみにAPを増設したり機器の交換をする必要はありません。
今回紹介した「5つの初期チェック」を行うだけで、社内からのトラブル問い合わせの多くは原因の方向性を絞り込めます。

  • Wi-Fiだけ遅いか?
  • 場所による速度差は?
  • 同時接続台数は適正か?
  • 機器は古くないか・規格は適切か?
  • 設置場所は最適か?

このプロセスを習慣化するだけで、問い合わせ対応のスピードも正確さも格段に向上します。

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