情報システム部門が押さえるべき「無線LAN設計」の落とし穴とは?

情報システム部門が押さえるべき「無線LAN設計」の落とし穴とは?

無線LAN(Wi-Fi)は、現代のビジネス環境において欠かせないインフラの一つです。特に情報システム部門にとって、無線LANの設計と運用は重要な課題です。無線LANの設計には多くの落とし穴が存在し、それを見逃すとネットワークの安定性やセキュリティに大きな影響を与える可能性があります。

本記事では、無線LAN設計の基本原則とよくある落とし穴、そしてそれらの対策について詳しく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.無線LAN設計の基本原則
  2. 2.よくある落とし穴4選とその対策
    1. 2.1.電波干渉の問題
    2. 2.2.セキュリティの脆弱性
    3. 2.3.帯域幅の不足
    4. 2.4.接続台数の制限
  3. 3.無線LAN設計を失敗しないための具体的な方法
  4. 4.まとめ
  5. 5.三和コンピュータが提供するSCC Wi-Fi診断サービス

無線LAN設計の基本原則

無線LANの設計においては、いくつかの基本原則を押さえることが重要です。まず、無線LANの基本構成要素について理解することが必要です。アクセスポイント(AP)、クライアントデバイス、コントローラなど、各要素がどのように連携してネットワークを構築するかを把握しましょう。また、設計時には電波の到達範囲、帯域幅、セキュリティなどのポイントを考慮することが求められます。

よくある落とし穴4選とその対策

無線LANは一見シンプルに見えても、運用を続ける中で「設計段階では気づきにくい問題」が後から表面化することがあります。特に昨今はデバイス数の増加やクラウド業務の常態化により、従来の前提では通用しないケースも増えています。

こうした背景から、ネットワーク品質の低下やトラブルは“個別の設定ミス”だけでなく、“設計思想そのものの不足”によって生じることも少なくありません。

そこで、情報システム部門が特に見落としがちなポイントを「よくある落とし穴4選」としてまとめました。事前に知っておくことで、ムダなトラブルシューティングや追加投資を防ぎ、安定した無線LAN運用につなげることができます。

電波干渉の問題

ビジネス街や都市部、ビルが隣接する場所などでは、多くの無線LANが存在し、電波干渉が発生しやすくなります。電波干渉は、他の無線LANや電子機器からの電波が重なることで通信品質が低下する現象です。これを防ぐためには、適切なチャネルプランニングと電波強度の調整が必要です。具体的には、使用するチャネルを他の無線LANと重ならないように設定し、アクセスポイントの配置を工夫することで干渉を最小限に抑えることができます。

セキュリティの脆弱性

無線LANは物理的なケーブル接続が不要で便利な一方で、外部からの不正アクセスのリスクが高まります。セキュリティの脆弱性を放置すると、データの盗聴や改ざん、ネットワークの乗っ取りなどのリスクが生じます。これを防ぐためには、強力な暗号化と認証プロトコルを使用することが重要です。具体的には、WPA2や最新のWPA3などの暗号化技術を導入し、定期的なセキュリティ診断を行うことで、脆弱性を早期に発見し対策を講じることができます。

帯域幅の不足

多くのデバイスが同時に接続する場合、帯域幅が不足し、通信速度が低下することがあります。帯域幅の不足は、特にビデオ会議や大容量データの転送など、帯域幅を多く消費するアプリケーションを使用する際に問題となります。これを防ぐためには、適切な帯域幅の確保とトラフィック管理が必要です。具体的には、ルーターやスイッチのQoS(Quality of Service)設定を活用して重要なトラフィックに優先順位を付けることで、帯域幅の効率的な利用を図ることができます。

接続台数の制限

近年IoTデバイスやモバイルデバイスが増加し、ネットワークのパフォーマンスが低下することがあります。これを防ぐためには、接続台数を見越したネットワークの最適化と負荷分散の実施が必要です。具体的には複数のアクセスポイントを適切に配置し、各アクセスポイントに接続するデバイスの数を分散させることで、ネットワークの負荷を均等に分散させることができます。

無線LAN設計を失敗しないための具体的な方法

無線LAN設計を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。まず、適切なサイトサーベイ(電波調査)を実施し、電波の到達範囲と干渉を事前に把握することが必要です。サイトサーベイでは、専用の測定機器を使用して電波の強度や干渉源を詳細に分析します。

また、最新の技術を活用し、ネットワークのパフォーマンスとセキュリティを向上させることが求められます。例えば、Wi-Fi 7(802.11be)の導入により、高速で安定した通信が可能になります。Wi-Fi 7は、320MHzのチャネル幅と4K QAM(Quadrature Amplitude Modulation)をサポートし、Wi-Fi 6と比べても最大4.8倍の速度向上が期待できます。また、Wi-Fi 7は、マルチリンクオペレーション(MLO)を導入し、複数の周波数帯域を同時に使用することで、通信の安定性と効率を大幅に向上させます。

さらに、継続的なモニタリングとメンテナンスを行い、ネットワークの状態を常に最適に保つことが重要です。ネットワーク監視ツールを使用して、リアルタイムでネットワークのパフォーマンスを監視し、問題が発生した場合には迅速に対応することが求められます。例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)を利用してネットワークデバイスの状態を監視し、異常が検出された場合にはアラートを発する仕組みを構築することが有効です。

まとめ

無線LAN設計は、情報システム部門にとって非常に重要な課題です。基本原則を押さえ、よくある落とし穴を回避することで、安定した無線LAN環境を構築することができます。適切な設計と運用を行い、ビジネスの成長を支える強固なネットワークを実現しましょう。

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