Wi-Fiが遅い原因は見えない電波干渉?

Wi-Fiが遅い原因は“見えない電波干渉”?オフィスでできる改善策

Wi-Fiが遅いと感じることはありませんか?その原因は、「見えない電波干渉」にあるかもしれません。特にオフィス環境では、複数の周波数帯域を使用する機器の存在や、電波を反射する素材の間仕切りやドアなど様々な要因が電波通信に影響を及ぼすことがあります。

この記事では、Wi-Fiの遅延の背後にある電波干渉の原因や改善策について詳しく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.Wi-Fiが遅いときに現れる症状と業務への影響
  2. 2.見えない電波干渉とは?
  3. 3.オフィスで起きる電波干渉の具体例
  4. 4.電波干渉を調べる方法
  5. 5.電波干渉への効果的な対策と改善案
  6. 6.まとめ|快適なWi-Fi環境を作るためにできること
  7. 7.SCC Wi-Fi診断サービス

Wi-Fiが遅いときに現れる症状と業務への影響

Wi-Fiの通信速度が低下すると、ネットワークに接続するデバイスの利用がストレスになります。例えば、オンライン会議で音声が途切れたり、クラウドサービスへのアクセスが遅くなるなどの問題が発生することがあります。また、通信速度の遅延による影響は、業務の効率向上にも影響をもたらすことがあります。特にビジネスの場面では、社員間のチャット利用などのスムーズなコミュニケーションや、社外とのオンライン打合せ等にも影響することが考えられるため、問題解決が急務です。

見えない電波干渉とは?

「電波干渉」とは、複数の電波が互いに影響し合い、通信や機器の動作に支障をきたす現象を指します。具体的には、キーボードやマウス、スピーカーなどのBluetooth機器や休憩スペースなどに設置してある電子レンジや冷蔵庫などがWi-Fiの周波数帯と干渉し、通信速度を低下させてしまうことがあります。またオフィス内のデスク配置や壁、会議室間仕切りなどの材料によっても電波の反射や遮断が起こり通信品質が不安定になる ため、知らず知らずのうちに干渉源が増えているかもしれません。

オフィスで起きる電波干渉の具体例

実際にオフィス環境で電波干渉が問題となるケースを紹介します。例えば、オフィスの給湯室や休憩室 に設置された電子レンジは、2.4GHz帯で動作しており、Wi-Fiと同じ周波数を使用しています。企業で使用されるWi-Fi周波数の多くは2.4GHz帯または5GHz帯のどちらに設定されています。Wi-Fi7/6Eの場合は6GHz帯という選択肢もあります。

そのため、同じ2.4GHz帯の周波数を使用する電子レンジが稼働しているときに、Wi-Fiの無線通信信号との干渉が発生しWi-Fiの速度が低下することがあります。また、オフィス内で使用されている内線電話などのIP電話(無線電話)も同様の周波数帯を利用しているため、干渉の原因となる場合があるのです。

電波干渉を調べる方法

電波干渉を理解するためには、まず自社のWi-Fiネットワークの状況を把握することが重要です。無料ですぐに実践できる方法としては、Google PlayやApp Storeなどでスマートフォンアプリとして公開されているWi-Fi分析アプリの利用があります。基本無料のものから課金でオプション機能が利用できるものや有料のアプリもあります。このようなツールを利用することにより、周囲の他のWi-Fiネットワークの状況や、自社のネットワークがどのチャネルで運用されているかなど簡単な情報を確認できます。

電波干渉への効果的な対策と改善案

電波干渉を軽減するためには、いくつかの具体的な対策を実施することが効果的です。以下にいくつかの改善案を挙げます。

  1. Wi-Fiのチャネル変更
    重複するチャネルを避けることで、他のネットワークに干渉されにくくなります。
  2. デバイスの配置を見直す
    アクセスポイント をオフィスの中心に配置し、遮蔽物を取り除くことで、信号が均等に届きやすくなります。
  3. 5GHz帯の利用
    2.4GHz帯の代わりに5GHz帯を利用することで、干渉を避けることができ、通信速度が向上する可能性があります。
    最新規格であるWi-Fi6E/Wi-Fi7では6GHz帯を利用するという選択も可能です。
  4. アクセスポイントが送信する電波出力を下げる
    他のアクセスポイントに影響を及ぼさないようにアクセスポイントが送信する出力を下げる事で通信速度を向上する可能性があります。
  5. 中継機の設置
    規模の大きなオフィスであれば、中継機を設置することでWi-Fiエリアを拡大し、接続状況を改善することが可能です。

まとめ|快適なWi-Fi環境を作るためにできること

この記事では、Wi-Fiが遅くなる原因としての「見えない電波干渉」について解説しました。オフィス環境における電波干渉の実態や、実際に行動を起こすための具体的な改善策についても触れました。電子機器の配置や使用状況を見直すことで、Wi-Fiの環境を大幅に改善することができます。オフィスでの快適なインターネット利用のために、ぜひこれらの対策を試してみてください。

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