日本電気株式会社
三和コンピュータ株式会社
日本電気株式会社(注1、以下 NEC)と三和コンピュータ株式会社(注2、以下 三和コンピュータ)は、株式会社倉敷アイビースクエア(注3)が運営する「倉敷アイビースクエア」に、需要や供給の状況に応じた適切な客室価格をAIが算出することで業務効率化や収益最大化に貢献する「ホテル向けダイナミックプライシングサービス」を提供します。倉敷アイビースクエアは、2023年11月からの本サービスの実証を経て、2024年2月から本格運用を開始します。
倉敷アイビースクエアは、明治時代の倉敷紡績所(現クラボウ)発祥工場の外観や立木を可能な限り保存し再利用して生まれた、ホテル・文化施設をあわせもつ複合観光施設です。施設内には、国の「近代化産業遺産」に認定された創業時の紡績工場の建物群があり、国内だけでなく海外からも多くの観光客が訪れています。
倉敷アイビースクエアでは、以前よりダイナミックプライシングに基づく価格設定をしていましたが、ベテランスタッフの経験と勘を頼りに手作業で行っていました。しかし、昨今の激しい時世の変化に伴い、繁忙期や閑散期の推測の難しさや、客室価格を算出する手間、担当するスタッフが限られることが課題となっていました。こうした中、三和コンピュータの提案に基づき、ベテランスタッフの経験と勘をAIが支援することで、価格設定の業務負荷を軽減し、閑散期のリスクを抑え繁忙期に向けた積極的な投資に繋げるため、NECとダイナミックプラス株式会社(注4)が共同開発した「ホテル向けダイナミックプライシングサービス」を導入しました。
1.AIによる客室価格の分析・算出
NECのホテル基幹業務システム「NEHOPS」(注5)に蓄積した過去の販売実績や現在の予約状況に加え、時期や競合他社の客室価格、周辺のイベント情報などのデータをAIが分析し、適切な客室価格を自動算出します。これにより、個人の経験・推察に頼らない価格設定を可能とし、業務の属人化を防止するとともに、ホテルの収益最大化に貢献します。
AIにより自動算出された客室価格は、ホテルスタッフの確認後、「NEHOPS」にデータ連携・自動反映されるため、スタッフのオペレーションを簡素化し業務負荷を軽減できます。また、個別のインターフェース開発が不要なため、短期間でのサービス導入が可能です。
競合他社の客室価格、周辺のイベント情報、客室稼働状況など、価格設定に反映した要素が本システム上に表示されるため、需要予測や集客施策立案、マーケティングに活用できます。
NECはホテル業向けの各種ソリューションの提供を通じて安全・安心なホテル運営や収益最大化に貢献してきました。また、三和コンピュータは長年にわたり倉敷アイビースクエアのホテルシステム「NEHOPS」をはじめとして、会計・給与・勤怠システムといったICTトータルソリューションを提供・サポートしており、本サービスの導入も担当しました。弊社はICTの積極的活用によりスタッフのITリテラシーを高め、ペーパーレス化や業務改革を推進してまいりました。今回の「ホテル向けダイナミックプライシングサービス」の導入は先進的な取り組みとなりますが、長年ホテルシステムでお付き合いしていて弊社の運用を熟知しているNECと三和コンピュータから提供されるため、安心して任せられると判断しました。本システムの導入が、お客様へのサービスのグレードアップに寄与するものと確信しています。
(注1)日本電気株式会社(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼CEO:森田 隆之)
(注2)三和コンピュータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:本永 実)
(注3)株式会社倉敷アイビースクエア(本社:岡山県倉敷市、代表取締役社長:藤原 秀則)
(注4)ダイナミックプラス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:平田 英人)
(注5)NECが提供するホテル向けSaaSサービス。大型シティホテルから宿泊特化型ホテルまで、多様化するホテルの業態に柔軟に対応できるラインナップで、営業系システムから管理系システムまでトータルに取りそろえている
https://jpn.nec.com/hotel/nehops/index.html
本リリースのPDF資料を下記からダウンロードできます。
社名:三和コンピュータ株式会社
所在地:東京都港区南麻布3-20-1 Daiwa麻布テラス
代表者:代表取締役 執行役員社長 本永実
事業内容:コンサルティング、ソフトウェア設計・開発、ハードウェア据付・環境整備、保守サービスなど。
URL:https://www.sanwa-comp.co.jp/