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産業関連施設や製造工場で火災予防としての活躍が期待されているサーマルカメラ

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産業関連施設や製造工場では多くの可燃物や危険物を扱うことも多く、常に火災発生のリスクを抱えており、その予防策が求められています。万一、火災が発生すると生産ラインの停止や大規模な損失につながり、被害が拡大する恐れがあります。近年、サーマルカメラを導入することで火災予防の効果が高まることが注目されています。本記事では、工場火災の発生原因やリスク、そしてサーマルカメラを使用した温度可視化による火災予防の効果について詳しく解説します。


産業関連施設や製造工場で発生する火災

産業関連施設や製造工場では、さまざまな要因により火災が発生する可能性があります。取り扱う原材料や設備の特性によって火災リスクが左右されやすいのが特徴です。金属加工や化学製品の製造など、引火性の高い物質を扱うケースも少なくありません。こうした現場では、些細な不具合や温度管理のミスがあっという間に火災へとつながり、大きな被害を招く可能性があります。火災が発生すると、人的被害はもちろん、物的損失や生産停止による経済的損失が生じることもあります。さらに、工場の周辺地域への影響や、社会的信用の失墜も考えられるため、特に火災対策は重要といえるでしょう。


工場火災の主な発生原因

工場で火災が発生する主な原因は以下の通りです。

    1. 設備故障や老朽化

      古い機器や適切にメンテナンスされていない設備から、火花や熱が発生することがあります。

    2. 不適切な取扱い

      化学物質や可燃物を誤って取り扱うことにより、引火の原因となることがあります。

    3. 人為的要因

      作業員が不注意や意図的な行動により火災を引き起こすケースが存在します。


工場火災の主な発生原因

製造現場で火災が起きると、生産ラインの停止による大幅な納期遅延や、資材・設備の焼失などさまざまな面で損害をもたらします。
火災が発生した際のリスクには、以下が含まれます。

    1. 人的損失

      作業員や従業員が危険にさらされてしまうリスクがあります。

    2. 設備の損傷

      生産設備や施設が損害を受け、生産ラインが停止することになります。

    3. 経済的損失

      生産停止に伴う直接的な損失や、社会的信用の失墜、保険費用の増加など経済的な影響も大きいです。



工場火災に備えておきたい対策

火災を未然に防ぐためには、設備導入、管理体制、訓練の三つの側面から総合的な対策が必要です。まずは現状の問題点を洗い出すことから始めるとよいでしょう。リスクアセスメントを実施し、設備の老朽化や日常管理の不備といった火災要因を明確にしておくことが重要です。こうした取り組みにより、優先的に手を打つべきポイントを把握でき、対策を無駄なく進められます。


消防設備の設置と定期点検

消防設備は工場において非常に重要です。消火器やスプリンクラーなどの設備を適切に設置し、定期的に点検を行うことで、万が一の火災発生時にも迅速な対応が可能になります。 特に、移動式粉末消火設備などは初期消火に大きな効果を発揮するため、操作方法を事前にスタッフ全員が共有しておくことが大切になります。これにより、火災を発見した際に素早く対処できる可能性が高まるでしょう。 また、消防用設備などを点検・報告する制度を活用し、安全基準を常に満たしているか確認する取り組みも有効です。


防火管理体制と防火設備の管理

防火管理体制を確立するには、まず責任者を指定し、常にリスクを把握しておく仕組みを作ることが大切です。防火管理者が中心となり、設備の異常や点検状況を共有しながら、火災発生の可能性を常に低減させるよう取り組む必要があります。 加えて、防火設備として防火扉や防煙シャッターなどの設置と定期的なメンテナンスも欠かせません。こうした設備は、火災発生時に煙や火の広がりを封じ込める役割を果たし、被害拡大を防ぐ上で非常に有効です。


避難訓練の実施と経路の整備

いざ火災が発生した際、すべての従業員が混乱なく迅速に行動できるかどうかは、日頃の訓練にかかっています。定期的な避難訓練を実施することで、非常口や避難経路の確認、初期消火の練習などを組織的に行い、火災発生時に対応する基礎力を身につけることができます。訓練を通じて従業員が実際の行動に慣れることで、緊急時の混乱を避けられます。



温度可視化を活用した火災予防ソリューション

近年、火災の芽を早期に捉える手段として、通常の監視では把握が難しい温度変化を見逃さないサーマルカメラの活用が注目されています。従来のビデオモニタリングだけでは、煙や炎が目視で確認される段階にならないと異常を察知しにくいという課題がありました。一方で、サーマルカメラを用いた温度可視化技術を活用することで、わずかな温度上昇や異常な熱源を把握でき、火災発生の可能性を低減しやすくなります。


人の目では捉えられない環境下での動体検知

人の目による監視は、見通しの悪い暗所や煙の多い現場では能力を発揮しにくい場合があります。しかし、サーマルカメラを使えば可視光線が届かない領域であっても熱を検知し、異常を発見しやすくなるのが強みです。サーマルカメラは温度を可視化することで、通常の視覚では捉えられない温度の異常を検知します。特に、煙や炎が発生する前に、温度の上昇を捉えることができるため、迅速な対応が可能となります。


広範囲の温度変化検知

従来の監視システムでは捉えにくい場所でも、サーマルカメラは広範囲で温度変化を監視することができます。広角レンズのカメラを用いれば、複数の設備やラインを同時にモニタリングできるため、大規模な工場でも効率的に火災予防策を実行しやすくなります。また、サーマルカメラの種類によってはカメラで捉えた映像の中に、複数個所の検知エリアを設定することが可能なタイプもあります。これにより、火災が発生しやすい箇所を事前に特定し、必要な対策を講じることが可能になります。また、リアルタイムでのモニタリングと通知のしくみによって、常に状況を把握しやすくなります。



まとめ

産業関連施設や製造工場での火災予防は非常に重要であり、発生原因やリスクを理解して対策を講じる必要があります。サーマルカメラの導入により、温度可視化を利用した異常発熱の早期発見を実現し、火災による被害を大幅に軽減することが可能です。この記事で紹介した内容を参考に、自社の火災予防策を見直してみてください。火災を未然に防ぎ、安全な作業環境を確保するために、今こそサーマルカメラの活用を検討してはいかがでしょうか。


導入事例サーマルカメラ

導入事例 製紙業 火災予防ソリューション(サーマルカメラ)

導入前の課題・要望

  • バイオマスチップが堆積する木くず置き場での自然発火を懸念していた
  • 昨今の製造業界の火災ニュースに触れ、社員が安心できる対策を行いたかった
  • ‥‥

導入後の効果

  • サーマルカメラにより木くず置き場の表面温度推移が可視化され、将来的な発火リスクの抑制ができた
  • 遠隔での温度監視が可能になったことで現場の見回り回数の削減など管理運用の効率化が図れた
  • ‥‥
\これ1つで導入時のイメージが湧く/




三和コンピュータの火災予防ソリューション

三和コンピュータは熱を検知するサーマルカメラを活用した火災予防ソリューションを提供しています。サーマルカメラで捉えた監視箇所の表面温度を計測し、しきい値を設定することで温度変化が生じた際にアラートを出すことができます。目に見えないわずかな温度上昇を捉えることで火災に繋がりかねない異常の早期発見に寄与いたします。

三和コンピュータはカメラや生体認証等を活用したフィジカルセキュリティシステムの導入実績が2000社以上あります。その実績をもとにお客様が実現したい内容に寄り添った提案が可能です。カメラの選定や最適な画角調整・取り付け、ネットワークの構築などトータルでご提供いたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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