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生体認証とは?主な種類と特徴、選び方のポイントをご紹介

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近年ではスマートフォンや銀行ATMの認証などにも使用されている生体認証。バイオメトリクス認証あるいはバイオメトリック認証とも呼ばれ、顔や瞳、指紋や静脈、声など人間の身体的特徴や行動的特徴の情報を用いて行う認証のことを指しています。
この記事では身近になりつつある生体認証を使ったソリューションには一体どのようなものがあり、認証方式によってどのような特徴があるのかご紹介したいと思います。


生体認証の種類と特徴

生体認証は冒頭でも記載しましたが人間の身体的特徴や行動的特徴の情報を基に認証を行う技術を指しています。それでは具体的にどのような種類があるのかご紹介いたします。
一般的に生体認証と聞いて思い浮かぶのは「指紋認証」「静脈認証」「顔認証」「虹彩認証」などがあるかと思います。その他にも手の平を使用する「掌紋認証」や、声を認証の鍵とする「声紋認証」、また身体の一部とは少し異なりますが「筆跡」なども実は生体認証のひとつに含まれています。


それでは各認証方式にはどのような特徴があるのでしょうか。 オフィスや施設などで多く使用されている「指紋」「静脈」「顔」「虹彩」の4種類について項目ごとにまとめた表をみてみましょう。


  指紋 静脈 虹彩
価格
認証精度
不変性
衛生面 ×
柔軟性
容易性
設置スペース
規模感(登録人数)
管理

各生体認証を比較してみると上記のような特徴があります。 ではそれぞれの特徴をもう少し詳しく見てみましょう。


  • 指紋認証

スマートフォンなどでも採用されている指紋認証は文字のごとく、指の指紋を鍵とした認証方法です。比較的価格も安く、以前から活用されている場面も多いため、身近な生体認証のひとつであると言えます。 人の指、ということもあり、肌荒れやケガなどをしてしまった際に他の指で登録し直す必要などがあります。

  • 静脈認証

指紋認証に代わる生体認証として昨今採用率が高くなってきています。指や手のひら、手の甲などをかざし近赤外線で透過させて得られる皮膚下にある静脈形状パターンを用いて認証を行います。他の生体認証と比較して導入コストを抑えることができます。登録時と認証時の指の入れ方が異なっている場合や、冬場に血管が収縮して登録時の静脈パターンと異なることから認証が難しくなる場合があります。

  • 顔認証

顔認証はスマートフォンの認証などにも使われており、近年導入が促進されている生体認証のひとつと言えます。顔の目や鼻、口などの特徴点の位置や顔領域の位置や大きさといった情報をもとに本人確認の照合を行っています。 オフィスや施設では従業員の顔情報を登録することで、入退室管理を行うことが可能です。勤怠システムと連携することで、入退室と同時に出勤、退勤の時刻を登録することも可能です。またオフィスだけに留まらずイベント会場や空港などの大規模施設にも導入されています。

  • 虹彩認証

虹彩認証は人間の「瞳」の中にある「虹彩」を鍵にして認証を行うシステムのことです。虹彩は個々人で固有のパターンを持ち、生涯不変と言われています。また、遺伝的な影響がほとんどなく、一卵性双生児であっても異なるとも言われています。左右の眼を比較しても異なるパターンを持っており、2つの虹彩がぴったり一致する確率は1078分の1とも言われており、複製が限りなく難しいものを認証に利用することによって、セキュリティ向上に寄与します。



生体認証を導入するメリット

生体認証のメリットは利便性と安全性といった大きくわけて二つのメリットがあります。


利便性

パスワードのように暗記する必要がなく、またICカードや鍵といった物理的な認証物を使用しないため持ち運びの必要や紛失・盗難リスクもありません。紛失リスクがないことは物理的な認証物の再発行の手続きや費用がかかることもないため管理者の負担軽減にもつながります。



安全性

人間の身体的特徴や行動的特徴の情報を鍵とするため、第三者からの盗難や取得、偽造やなりすましが困難と言えます。また、万が一不正があった場合でも、認証装置や管理サーバーに認証しようとした際の人物の画像データや身体情報が保存されるため、第三者の特定がスムーズに行えます。



生体認証の選び方

前項でさまざまな生体認証の種類をご紹介しましたが、導入を検討する場合どの種類の生体認証を選定すればよいのでしょうか。 各認証方法にはそれぞれ得意とする要件や設置環境があります。そのポイントを理解したうえで具体的な検討を行いましょう。


指静脈認証

生体内部の指静脈パターンを照合するため、他の生体認証に比べ偽造耐性に優れています。多くの銀行などのATMでも採用されている技術です。認証速度が速く、他の生体認証と比較して導入コストを抑えることができ、また認証機器もコンパクトなため省スペースで導入することができるため、小さな事務所や小売店舗の決済、アミューズメント施設のコイン預かり機などで採用されています。

指をかざしてスイッチにかざすだけという、非常に簡単な操作で認証を行う事が可能であり、また自律分散認証機能を備えているため、ネットワーク障害時やサーバダウン時でも認証端末単体で認証操作が可能なため、来場者の登録が必要な小売店舗や登録人数が多く不定期に入れ替わるような大学の導入に向いています。


顔認証

カメラで顔を識別して認証するので一人一人認証するだけではなく、カメラで捉えた任意の範囲にいる複数人の顔情報を一度に感知することもできるため、見守り検知やVIP客のおもてなし、マーケティング分析など幅広い分野で使用されています。 また、顔をカメラでとらえた際の画像が記録として残るので、後から特定の人物を見返したい場合に即座に検索・確認することが可能です。認証のキーが人物の顔のため、指静脈や虹彩と異なり管理する側も該当人物と該当データの照合が行いやすいことも特徴です。



虹彩認証

他の生体照合と異なり、主にしきい値が固定であることが特徴と言えます。「他人受容率」と「本人拒否率」の間で調整を取る必要もがなく、どんなに登録が悪い場合でも「他人受容率」は片眼で120万分の1という極めて低い数値です。 虹彩認証は「瞳」で認証を行うため、帽子やマスク、防護服、手袋などを着用していても「眼」を捉えることができれば認証が可能であることが特徴です。そのため、非接触・衛生面が求められる食品工場や製造工場などで多く採用されています。 また、外気の気温変化や照度に影響されにくいため、建設現場やマンション入り口などの導入にも向いています。



生体認証を活用したソリューション

三和コンピュータでは防犯カメラや入退室管理システムの設計・構築で長年培ってきた経験や技術を生かし、生体認証システムを使用したさまざまなソリューションをご提供しています。 たとえば「勤怠管理」はどの生体認証でも共通して連携することが可能です。また、顔認証であればVIP客が来場した際に事前にスタッフに通知する「おもてなしソリューション」や、病院や福祉施設などで特定の人物の外出を捉えた際にパトランプやメール通知などで知らせる「見守りソリューション」などもご提供しています。

当社はカメラに関する豊富な知識を持ったエンジニアやネットワークの設計や施工に関する専門部隊も有しています。生体認証システムの導入だけではなく、実際のカメラの設置や電源工事、ネットワーク設計なども一貫してご提供することができます。



まとめ

世の中には指紋や虹彩、顔など身体の一部を使う生体認証システムが急速に普及しています。最近では感染症対策として接触を避け、より衛生的な運用が求められる中で非接触ソリューションのひとつとしても選択されています。

三和コンピュータでは病院、介護・福祉施設などを始めとし、オフィスや工場などさまざまな場所で活用できる生体認証ソリューションを提供しています。 気になることがございましたら、ぜひお気軽にお問合せくださいませ。



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